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ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』って本当か?

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣~』(ジェニファー・L・スコット著、神崎朗子訳)という本が今すごく売れてるみたいです。アメリカでベストセラーとなり、日本でも30万部突破とか。パリ留学経験のある筆者も思わず手に取りました。

日本人ほど服にお金をかけないのは事実



フランス人は10着しか服を持たない まずこれが気になる人は、オシャレに興味がある人でしょう。「10着」というのはある意味嘘ではないと思います。だって、パリを旅したことある人ならわかるはず、パリジェンヌの黒率の高さ! 黒もしくはグレーのグラデ。毎日着てても分かんない。

 日本人が思うほど若者はオシャレにお金をかけてないし、ブランド物もたいして持ってません。年をとればとるほど派手に&お金がかかっていく感じ。

パリにもファストファッションははびこってるし



 でもこれ、着回し本じゃありません。

「典型的なカリフォルニア娘がパリの貴族の家にホームステイに行き学んだこと」が書かれていくのですが、言うなれば「気合いのいらない断捨離本」。「ちょっと高くても気に入るものを買って、普段使いにする」。

 これは『天然生活』系の人をはじめ、見直されてきている考えだと思うので、それを確かめたい人が本を買っているのかもしれません。

 そして「10着」というのは、カシミアとかシルクとか「質のいい10着」。同じ革靴をン十年履き続けたりするイギリスのチャールズ皇太子的なオシャレ(もちろんモノは一級品)の話です。いいものを長くっていうのは富裕層のマインドだから、「フランス人は~」というより「金持ちは~」がしっくりきますね。パリにもファストファッションははびこってるし。

「フランス女モノ」は日本だけでなくアメリカでも売れるキーワードのようですから、ここに落ち着いたのでしょう。

 そして肝心の内容は、けっこうツッコミどころが満載です。

 まず著者はカリフォルニアの女性。冒頭、留学前の心配事が「ステイ先で自由に間食ができるか」ってさすがアメリカ人です! パリにはあまり太った人がいないので、アメリカでは「断捨離本」の前に「ダイエット本」だったと推察されます。「間食しにくいインテリアにする」なんて項目もありました。

⇒【後編】では、ミステリアスに見せる法とか、笑えるモテ術も…「ベストセラー“おフランス本”の突っ込みどころ」に続く http://joshi-spa.jp/199077

<TEXT/ありまみほ>

【ありまみほ】
ライター。ファッション誌・ライフスタイル誌等で執筆中のほか、別名で占い師としてもひそかに活動し雑誌で連載。若かりし頃パリに1年半留学。

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

間食はせず、食事を存分に楽しむ。上質な物を少しだけ持ち、大切に使う。日常のなかに、ささやかな喜びを見つける。典型的なカリフォルニアガールだった著者は、フランスの貴族の家にホームステイすることになる。その家を取り仕切るマダム・シックから学んだ、毎日を“特別な日”のように生きること。




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