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パンプスOLは注意!春先に足がカユいは水虫?それとも…

<病気の予兆を見逃すな/医学ジャーナリスト・市川純子>

 その不調は病気のサインかも!? 私たちを襲う危険な病気とその予兆を、ケーススタディで紹介します。

足のムズムズは、水虫でなく「しもやけ」かも



 都心から70分。埼玉に住むOLのWさんは大手町にオフィスのあるメーカーに勤務している。Wさんの会社は地方に工場もあるので始業時間は8時30分。着替えもあるので8時頃には会社に着くようにしている。

 冬は家を出るときはまだ暗い。昨年の2回の大雪のときは特に辛かった。道路の端に残った雪かきをした雪が冷えてしばらくはパンプスの裏や足先が凍るようだった。暗い朝の道で滑らないように歩くために余計な力が入る。今年の冬も寒い。

パンプスOLは注意!春先に足がカユいは水虫?それとも… Wさんは毎朝、最寄りの駅から始発電車に乗り座って通勤している。冬は座席の下から暖房が出ていて、ついついウトウトしてしまう。毎朝、電車に乗ると冷えて凍ったような足先が溶けていくような感覚に陥る。最低気温が5日続いて氷点下を下回った寒い朝、電車の中で足がムズムズとするのを感じた。

 数日経ってもよくならない。市販の水虫薬を塗ってみたが良くならない。むしろ心なしか足が赤く腫れてきて普段履いているパンプスがきつい。数日悩んだ末に皮膚科を訪れ、タイツを脱いで医師に告げた。

「先生足がかゆくて眠れません。水虫だと思うのですが」。

 医師はその足をみて、「Wさんこれはしもやけですよ。その前にまず足が冷えないように靴底の厚い靴に変えてください。かなりの冷え性ですね。冷え性を治すためにもその後お風呂に入って、寝る前にしもやけ治療薬でゆっくりマッサージをすれば治りますよ」と笑顔で告げた。

都会のパンプスOLが「しもやけ」になる理由



<医師から一言>
左門町皮膚科、西川武二院長

左門町皮膚科、西川武二院長

長年皮膚科医として数多くの皮膚疾患の治療に当たってきた四谷にある左門町皮膚科(http://dermasamon.com/) 西川武二院長によると

「雪国の方は底の厚いブーツや長靴などを履いています。一方都心のOLはオフィスなどが暖かいために、冬やまだ寒い春先でも靴底の薄いパンプスやハイヒールを履いている場合が多いと思います。

朝の路面は氷点下になることもあります。家から駅までで冷やされた足先や足裏が、電車やオフィスでは25℃前後に暖められます。この短時間の大きな温度差がしもやけの誘因となります。

本人はしもやけとは思わずに、『水虫』と思い込んで相談に見えることが多いのです。また、普段履いている靴がきつくなって足がかゆいときには『しもやけ』の始まりかもしれません。

まずは市販の薬を試しにぬってごらんなさい。効果がないようでしたら、皮膚科を受診してください。しもやけは冬に見られる立派な『皮膚病』です」と語っています。

【市川純子】
1961年栃木県生まれ。私鉄系広告代理店、PR会社を経て、2004年ヘルスケア、スキンケア、栄養および食に特化したPR会社「株式会社ジェイアンドティプランニング」を設立。20年以上ヘルスケアのビジネスをサポートすると同時に、数多くの疾病啓発や生活提案に取り組んできた。医療全般、スキンケア、栄養療法などが得意分野。製薬会社、医療機関、化粧品会社、食品会社などのクライアントを数多く受け持つ。著書に『危険な病気の意外な予兆69』(宝島社)
J&Tプランニング http://www.jtplanning.biz/
ブログ http://ameblo.jp/ebisuonnashacho/

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