「今を楽しまなくちゃ!」。貯金できない人のクチグセ集
収入は同じぐらいなのに、全然貯金がない人と、しっかり貯め込んでいる人。その行動パターンや考え方はどう違うのだろう? 自分を振り返ったり、また彼氏の貯金力を見分けるうえでも参考にしてほしい!
お金に対する考え方によって、“貯金力”はかなり違ってくる。
以下は、年収700万円以上の35~45歳男性で、貯金100万円以下の人=低貯金な人と、貯金600万円以上の人=高貯金な人、各々500人に調査した結果を比較したもの。
低貯金な人は、「目標がないからお金が貯まらない」がクチグセ。実際、42%の人がそう答えたが、「目標があるにもかかわらず、お金が貯まらない」も3割の人がYESと回答した。ってことは、「目標」は言い訳?
「家の頭金がなかなか貯まらないので、43歳のときに35年ローンで購入。繰り上げ返済を頑張るつもりでしたが、思うようにいきません」(低貯金・45歳・通信)
また、低貯金な人の過半数が「お金は貯めるものではなく使うものだと思っている」のに対し、高貯金な人の割合は25%にすぎない。さらに、「将来の安心感や余裕よりも、今、居心地のいい環境や満足度の高いものなどを手に入れたい」(低貯金41%・高貯金20%)も2倍の差。
「一生懸命に働いて、その分楽しく使う主義。今を楽しまなくてどうするの?」(低貯金・35歳・商社)
「身の丈に合った生活をしているつもりなのに、なぜか月末はカツカツ」(低貯金・37歳・金融)
すべてにお金をかけたらキリがない。低貯金な人は優先順位をつけるのが苦手なのだ。
もちろん、高貯金な人にも、お金を使いたい気持ちはある。「お金は使わないともったいない」などのパーセントはほとんど変わらない。でも「食事にはお金を使うけど、服はどうでもいいので全身ユニクロ」(高貯金・36歳・メーカー)のように、使う・使わないのメリハリがあるようだ。
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貯まらない人と貯まる人 「お金に対する考え方」はこう違う
(数字はYESと答えた人の割合 低貯金な人/高貯金な人)
・「お金は貯めるものではなく使うもの」だと思っている
51%/25%
・「具体的な目標がないので、貯金のモチベーションが上がらない」
42%/ 17%
・家を買うなど、具体的な目標があるのに、なかなかお金が貯まらない
30%/9%
・「将来の安心感や余裕よりも、今が大事」。今、居心地のいい環境や満足度の高いものなどを手に入れたい
41%/20%
・電気代などを節約したところで「たいした金額にはならない」からあまり気にしない
36%/16%
・収入が上がると、生活水準も上げてきた
54%/33%
・通帳を見てニヤニヤする人に共感できない
43%/26%
・無駄遣いを減らしたいとは思うが、「自分にとってはどれも無駄ではないので減らせない」
43%/24%
・「給料が出たら飲みにいこう」、「〇〇と〇〇を買おう」などと、お給料を何に使うか考えるのが楽しい
40%/21%
<あまり差がない項目>
・お金は使わないともったいないと思う
41%/34%
・他人からよく思われるには、ある程度、投資する必要があると思う
34%/34%
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※年収700万円以上で、貯金額100万円以下/600万円以上の35~45歳男性各500人への調査を基に作成
●ファイナンシャルプランナー・花輪陽子さんのアドバイス
高収入なのに低貯金な人の多くはとにかく楽観的です。老後も大事かもしれないけれど、それ以上に「今」が大事というのが持論。また、「自分にとってはどれも無駄ではない」「ちょっとぐらい節約しても、さほど変わらない」など、お金を使うための言い訳も得意です。
対して、高貯金な人は支出のコントロールを重視します。「収入が増えれば貯金ができる」は幻想。結局のところ、余計な支出を減らせるかどうかが貯金額に直結するんです。
―高収入でも低貯金な人の共通点【7】―
「お金は使わなきゃ意味がない」がクチグセ
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