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「小遣い」は手取りの何%にすべき?

 同じぐらい収入があっても、「貯められる人」と「貯められない人」がいる。毎日の習慣から金銭感覚まで違って、ほとんど「人間のタイプ」が違うといってもいいぐらい。

「節約」にもリバウンドがある

小遣い “収入が上がっても貯金できない”という体質は、脱出できるものなのか。ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんは次のように解説する。 「収入が多くなればなるほど、仕事のストレスも増える傾向があります。お金を使うことでストレス解消を図るのも仕方がない側面もあるんです」  花輪さん自身もかつてはストレス発散と称して、買い物をしまくっていた時期があるという。 「まったくお金を使わないようにしようとするのも、ストレスの原因になります。無理な我慢はリバウンドを誘発しかねません。“ストレス発散予算”を設け、その範囲内であれば、自由に使ってOKとしたほうが長続きします」

”小遣い”の目安は手取り月収の10%

 いわゆる“小遣い”として自由に消費していい金額の目安は、手取り月収の10%程度。その中からストレス発散予算を捻出する。  そんな金額ではとても足りない……という人におすすめしたいのは、自分が使っている金額を目に見えるようにする方法だ。 「いくら使っているのか具体的な数字で目の当たりにすると、使いたいという気持ちが萎える効果があるんです」と、花輪さん。  今は、銀行や証券のオンライン口座、電子マネーなどのIDやパスワードを一度登録してしまえば、出入金データを自動的に収集してくれる家計管理サイトがある(たとえば、無料ソフト、マネーフォワード⇒https://moneyforward.com/など)。  いくら使ったか一目でわかるため、ズボラさんにはありがたい。  また、高貯金の人も意外とやっていないけれど、やはり「天引き貯金」は威力があるとか。 「地味な方法ですが、確実にお金が貯まります。ただ、月々の貯金額を高く設定しすぎて、生活費が赤字になっては本末転倒。無理のない金額で試すのがいいでしょう」

100万円貯まると、通帳を見るのが楽しくなる?

 貯金が増えると、だんだん通帳を見るのが楽しくなってくるという。 「私も収入以上に買い物をしてしまって、カードの支払いに追われている頃は通帳なんてほとんど見ませんでした。でも、貯金が100万円を超えてくると、通帳を見てニヤニヤする人の気持ちもわかるようになります」  ダイエットでも、痩せ始めると体重計に乗るのが楽しくなってくるという。まずは頑張って100万円貯めれば、「貯金が楽しい」という気持ちになれるのかも……。 【ファイナンシャル・プランナー 花輪陽子さん】 外資系銀行のOL時代、買い物のしすぎで借金200万円に。’09年には夫婦同時失業を経験、ファイナンシャル・プランナーに転身。著書多数。近著に『30代で1000万円貯める! 共働き夫婦のマネー術』 ―高収入でも低貯金な人の共通点【13】―
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