「夏菜子ちゃん(ももクロ)は大人」演技派女優・黒木華が語る映画の舞台裏

 ももいろクローバーZが主演の映画、『幕が上がる』に出演する黒木華さんへのインタビュー。後編では、撮影現場でのももクロに対する印象や、自身が演じた役を通して感じた演劇への思いについて語っていただきました。

⇒【前編】はコチラ http://joshi-spa.jp/207831

黒木華 2

現場でのももクロちゃん



 ももクロメンバーの印象についても伺いました。「メンバー全体に対する印象は、とにかく元気だな~というひと言ですね(笑)。(百田)夏菜子ちゃんは、すごくいろんなことを考えている子だと思います。みんなのこととか、スタッフのこととか。ほかのメンバーもそうですが、苦しい部分は表に出さない。大人だと思いましたね、夏菜子ちゃんは。有安さんと夏菜子ちゃんはすごく大人だと思います。

<映画『幕は上がる』より>

(玉井)詩織ちゃんは、とっても気を使う子。常に笑顔なんです。これはちょっと嫌なんじゃないかな、さすがにしんどいんじゃないかなと思うところがあっても笑顔。ちょっと元気のないほかの部員なんかにも話しかけに行ったりする子でした。

(高城)れにちゃんはムードメーカー。本編で演じている“がるる”もムードメーカーですが、そのまんま。あの年代の子って、自分が「わ~」って騒いだりするのが恥ずかしくもあったりするじゃないですか。でもそれをあえてちゃんとというか、担える子。すごく強い、弱いんだけど、強い子という印象です。

有安(杏果)さんはリアリストっぽいイメージです。彼女とは一番関わる時間が少なかったんですけど、すごく大人というか、なんか色っぽいんです。だから彼女も演じた中西さんという役柄と重なります。

あーりん(佐々木彩夏)は、一番若いし、あのままですね。なんかとってもかわいくて。あーりんが一番、あぁ、高校生っぽいなと思いました。ほんと、みんなあて書きのように役柄に合っていたと思います」と吉岡先生と同様、しっかりとメンバーを見ていた様子。

役とシンクロする演劇への思い



 先にも触れましたが、吉岡先生パートも本作では重要。その辺を伺うと。「彼女は物語である決断をしていくんです。それって本当にすごいことだと思う。でもそんな吉岡先生だからこそ、部員のみんなに与えた影響も大きかった。演劇部のみんなと吉岡先生は、互いに影響しあってるんですよね。脚本を読んでいて、希望を感じました」。

『幕が上がる』10

『幕が上がる』より

 物語の後半、吉岡先生は部員たちにある手紙を書きます。演劇についての思いが綴られた内容なのですが、かつて野田秀樹さんのワークショップに参加し、そこから野田MAPの舞台「ザ・キャラクター」にアンサンブル(メインキャストのように決まった役がなく、劇中で何役も演じる)で立ったことが、女優業のスタートだった黒木さん。そのとき「宮沢りえさんや古田新太さんら、プロの方の演技への姿勢や、一緒にひとつの舞台を作り上げていったときに味わった感覚」が女優を目指すことへの大きなきっかけになったとか。

 そうした黒木さんご自身の体験も、その“手紙”の吉岡先生の心情に重なって見えます。「そうですね。私は就職していないので、吉岡先生とは立場が違いますが、でも彼女の気持ちはすごくわかります」。

『幕が上がる』11

『幕が上がる』より

「どれだけ辛くても苦しくても、自分が好きなことだから耐えられる。好きな気持ちが大きいから」と高校演劇を振り返る黒木さんは、穏やかな口調ながら、しっかりと芯を感じさせる女性。

 もしも、「黒木さんって、和服の似合う楚々とした感じの女性だよね」というイメージしか持っていない人がいるならば、もったいない! 絶対に本作を観るべき。作品も黒木さんも、本当に眩しいです。

黒木華 3<PHOTO&TEXT/望月ふみ>

『幕が上がる』は全国公開中

⇒【YouTube】映画『幕が上がる』予告編 http://youtu.be/3snLiEL3Pzw

配給:ティ・ジョイ
(C)2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P
オフィシャルサイト http://www.makuga-agaru.jp/




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