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長女は自己嫌悪を感じやすい! 「“いい子だった”と言われるのがすごく嫌」【こじらせ母娘】

 みなさんは母親との関係、うまくいっていますか? 最近、「母が重い」「母との関係がしんどい」と告白する女性が増えているんです。

『母を許せない娘、娘を愛せない母―奪われていた人生を取り戻すために―』(ダイヤモンド社)の著者・袰岩秀章氏にお話を伺い、母娘問題に関して見られるパターンを兄弟構成別に教えてもらいました。

親と対立しやすい「長女」のパターン



「いい意味でも悪い意味でも、親から深く関わられるのが第一子。特別可愛がられてちやほやされることもあれば、虐待されてしまう例も。そして第二子が生まれて親の関心が下の子に行きがちになると、昔はしてもらえたことがしてもらえなくなったり、ケンカになると必ず自分が叱られたり。

そのなかで自己主張する年齢にさしかかると、母親からは“逆らっている”ように見えやすく、つらく当たられる原因になったりします。

母親というのは、上手に依存させる部分を残しながら、娘を突き放すところがあります。

例えば弟とケンカした長女に対し、『もうご飯作ってあげない』、『お小遣いあげない』などと罰を与える一方で、朝はきちんと起こしてくれたり掃除をしてくれたりする。長女は、“母親の横暴に対して何もできない自分に自己嫌悪を感じやすい”わけです」

こじらせ母娘・長女 以下に、袰岩氏の元を訪れたある女性のケースと、袰岩氏のアドバイスを紹介します。

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30代後半・Cさんのケース



 看護師をしているCさん。比較的しっかりしていて頼られることも多く、後輩の面倒もよく見る人でした。「同年代や後輩、異性とはうまく人間関係を築くことができるけど、年上の同僚や母くらいの年齢の患者と関係をうまく持てない」と、相談に訪れました。

 母との関係が悪化したのは、思春期のころ。中学、高校時代は口をきかないような態度を取っていたようです。「昔は可愛かった」とか「いい子だった」と言われるのがとても嫌だったと彼女は語っていました。

 思春期が過ぎ表面的には口をきくのですが、口げんかは絶えず。母親には長女として可愛がられはしましたが、弟妹の手前我慢を強いられることも多く、「なんで私だけ」という思いが強くて、弟妹は甘やかされていると思っていました。

 一方で、彼女が母に頼っている面も多くあり、実は心理的にも依存していたようです。買い物に行くときは一緒に行ってほしかったり、異性との付き合いには母の承認がないと不安だったりというように。

「早く独立しよう」と思って看護職を目指しましたが、在学中も就職後も母親に食事や洗濯を頼るなど、結局どこか甘えがあったのでしょう。

 しかし、母が弟妹と出かけて食事を作っていない、急に腹を立てて自分の分だけ洗濯をしてくれないなどの行為にいちいち振り回され、仕事が非番のときに家にいるといつも口げんかになることに危機感を覚え、カウンセラーの勧めもあって親元を離れました。

 物理的距離ができると心理的にも距離を取りやすくなります。いつまでも母親に頼っている自分に対する自己嫌悪も和らぎ、自分を客観的に見られるようになると、職場での自分の課題も相談しやすくなります。年上の女性に頼ったり、逆に厳しく接したりする自分の癖を少しずつ克服していけるようになりました。

 母に頼りながら母からの自立を目指すのは難しいことですが、まず頼っている自分を責めないことです。

 そして焦らずに習慣を変えて行くこと。やってもらっていたことを、1つ2つでいいから自分でやるようにしましょう。そうしようと思った瞬間から自立は始まっています。

<TEXT/木村メリッサ>

【袰岩秀章氏】
埼玉工業大学心理学科教授、カウンセリングルーム・プリメイラ代表。20年以上カウンセリングの現場に立ち、国内外で活躍。専門は集団精神療法。カウンセラー向け講座の講師を数多く務めており、新人育成にも力を入れている。

母を許せない娘、娘を愛せない母―――奪われていた人生を取り戻すために

カウンセリングの現場で示された、毒にしかならない母親と決別して自由になる方法。




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