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「お金を生むのは赤いランプ」海外仕込みの“レインメーカー”オカダ・カズチカ 【プロレス女子の手記4】

 黄金時代再来と騒がれる新日本プロレスの、「今」と「過去」をつなぐ、待望の新DVDシリーズ『俺たちの新日本プロレス』――。3月18日(水)に発売となる第1弾の特集は、「外国人レスラー」。

 プロレスがゴールデンタイムにテレビで放送されていた頃、プロレス界を盛り上げたのが外国人レスラーたち。スターである日本人レスラーが海外からやって来た未知なる強豪に立ち向かう様は、昭和プロレスファンを魅了したに違いない。そんな外国人レスラーについて、今の新日本プロレスのメインストリームを走るオカダ・カズチカが語ってくれた。

オカダ・カズチカ(1)

オカダ・カズチカ

 オカダは中学卒業と同時に、ウルティモ・ドラゴンの「闘龍門」に入門。すぐにメキシコに渡った。その後、新日本プロレスに移籍してから、アメリカ・TNAで武者修行。アメリカンプロレスのエンターテイメントを学び、現在は「レインメーカー」として新日本プロレスに“カネの雨”を降らせている。

 海外経験の長いオカダ・カズチカにとって、外国人レスラーとは、アメリカンプロレスとはどのような存在なのだろうか?

――日本だけでなく、アメリカでもたくさんの外国人レスラーを見てきたオカダ選手。一番影響を受けたレスラーは誰ですか?

カート・アングル(写真提供:『週刊プロレス』)

カート・アングル(写真提供:『週刊プロレス』)

カート・アングルです。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=213192

元WWEの選手で、TNAで一緒でした。新日本にも来ています。アトランタ五輪のレスリング100kg級金メダリスト。どんな体勢からでも面白い試合をするところが好きですね。どこからでもアンクルホールドという必殺技に入れる。そういう発想があるんだ、というのはすごいと思います。

――TNAではハルク・ホーガンとも一緒だったそうですが、ホーガンはどんな選手でしたか?

ハルク・ホーガン (写真提供:『週刊プロレス』)

ハルク・ホーガン (写真提供:『週刊プロレス』)

オーラとか、スター性が際立っていました。入場でもバックステージでもカッコよかったです。ホーガンは常にホーガンなんですよ。普通、オンとオフがあるじゃないですか。ホーガンはオフがないというか。私服でもバンダナを巻いていましたし(笑)。

――「外国人レスラーに、『WWEではなくニュージャパンに行きたい』と言わせたい」と発言されていますが、その真意とは?

WWEが世界一の団体だと思いますし、外国人レスラーみんな、最終的にはWWEに行きたいと思っていると思うんですよ。でもWWEじゃなくて、ニュージャパン、新日本プロレスに行きたいからレスラーになったんだ、という人を増やしたいんです。そのために、新日本プロレスを世界に発信していきたいんですよね。

――WWEからオカダ選手にオファーがあった、という噂もありましたが……。

ないです、ないです! あったら行ってますから!……ウソです、あっても行かないです(笑)。

オカダ・カズチカ(2)――オカダ選手は自伝の中で、「TNA時代、日本でトップになりたいと思った」と書かれています。

試合にあまり出してもらえなかったので、ふて腐れまして。じゃあ、いいや、こんな団体、みたいな。ただ、モチベーションにはなりましたね。「TNA、見とけよ」という。僕を使わなかったことを後悔させるくらい、活躍してやろうと思いました。そのお陰でアメリカでいろいろな練習もできたので、結果的には良かったですね。

――試合が組まれなかったのは、どうしてでしょうか……?

人種差別もありましたし、いま思えばレスラーとして足りなかったと思います。普通に試合するだけじゃダメな世界ですからね、アメリカは。強ければいい、すごい技をやればいい、というわけではなくて。何か面白いことをしたり、すべて揃わないとダメなんです。それを知ったことが、いま自分のスタイルである「レインメーカー」に繋がっていると思います。

――棚橋選手が、「オカダはテレビの赤いランプを意識して試合ができる」とおっしゃっています。

アメリカ修行中に、「お金を生むのは赤いランプだ」と言われたんです。お金を生むのは会場に来ているお客さんじゃないぞ、という。だから僕はいつもカメラ目線なんですけど(笑)。アメリカだとお尻を向けて試合していたら怒られちゃいますからね。まあ、カメラを意識するくらい試合に余裕があるということですね。後半はあんまり余裕ないですけどね(笑)。

――オカダ選手のマネージャーである外道選手が、スポークスマンの役割をされています。マネージャーがいるレスラーというのは珍しいですよね。

そうですね、日本だといないですね。そこはアメリカっぽいかもしれないです。マネージャーがワーワー喋るというのは、アメリカに近いですね。僕が頼んだわけではないんですけど(笑)、結果的にアメリカのスタイルになったんですかね。

――オカダ選手から見て、外国人レスラーの魅力はどんなところでしょうか?

僕が初めて外国人レスラーを見たとき、背が高くて体もデカくて、「だれがこんなやつを倒せるんだ?」と思いました。そのインパクトが、楽しいんじゃないかと思います。普通の試合をする外国人レスラーはいないですから。特徴的な人しかいないですね。ブッチャーとかスタン・ハンセンとか。

――今の新日本プロレスで活躍している、BULLET CLUBはどうですか?

昔の外国人レスラーよりも、BULLET CLUBのほうがレベルは全然高いと思います。デカくても動きが速かったりしますしね。昔のことを言うと怒られるかもしれないですけど。でも僕はそう思います。

(写真提供:『週刊プロレス』) BULLET CLUB

(写真提供:『週刊プロレス』) BULLET CLUB

日本でスターになるのは当たり前。海外を視野に入れている。その余裕とも感じられるスタンスは、決して容易ではなかったはずの長い海外経験から滲み出るものなのだろう。ズバリ今後の目標は?と聞くと、オカダ選手お決まりの返し、「とくにありません」。……カッコいいんだ、コレが!

<取材・文・撮影/尾崎ムギ子>

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尾崎ムギ子
体当たり系取材を得意とする赤毛の汗かきライター。東京生まれブルーハーツ育ち。ロックな奴はだいたい友達
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