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「性はグラデーション」。LUSHのLGBT支援で、ゲイライターが考えたこと

 どうもこんにちは。ゲイライターの渋谷アシルです。

 日本はいま、「多様性を認める国」になるべく、大きな転換期を迎えようとしています。先日発表された渋谷区の「同性カップルに”結婚相当の証明書”を出す新条例案」や、おねえタレントの活躍ぶりがいい例。個人や自治体レベルで、少しずつ変わろうとしているんです。そんななか、企業として「LGBTへの支援」を掲げているのが、LUSH(ラッシュ)です。そう、オーガニックコスメを扱うお店で知られる、あのLUSH。

※LGBT=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字

人事制度でも性的マイノリティを差別しない



ラッシュ1 ぼくも今回初めて知ったのですが、イギリスに本社を置くLUSHは、もともとLGBTを含むセクシャルマイノリティへの理解が深い企業なんです。リクルーティングポリシーとして、「性的指向や性的自認等によって差別しない採用活動をする」との規定を設けていたり、応募者データの性別欄を撤廃していたり……。

 さらに最近では、「同性間のパートナー登録制度」を実施し、同性間のパートナーにも、異性婚者同様に結婚祝い金や結婚休暇を支給する取り組みを始めたそう。

 また、店舗単位で店頭にLGBT支援宣言ボードを設置して、賛同者からの署名を集めるなど、その支援活動は多岐に渡ります。そんなLUSHジャパンが、去る2月10日(火)に、「自分らしく暮らせる社会に近づけるには?」とテーマにした、LGBT支援イベントを開催しました。

 本イベントでは、LGBT支援活動をしている方々や、当事者として各界で活躍する著名人を迎え、講演とディスカッションが行われました。ぼく自身も当事者として、あらためて考えさせられるきっかけとなった、素晴らしいイベントでした。

「ウエルカミングアウト」という姿勢



 ゲストスピーカーとして登壇したのは、グッド・エイジング・エールズ代表の松中権氏や、日本の議員として初めてゲイを公言した石川大我氏(豊島区議会議員)など、LGBTの現状を変えようと働きかけている面々。さらには、タレントとして大活躍中のはるな愛さんまで!

ラッシュ2 講演で印象的だったのは、「ウエルカミングアウト」という言葉。LGBTで悩んでいる人に対して、「わたしは理解があるよ」「ひとりで抱え込まないで、打ち明けていいんだよ」と、ウエルカムの姿勢を示すことで、当事者がカミングアウトしやすい環境を整えてあげる行為のことです。

 セクシュアルマイノリティのなかには、自分の性的指向を誰にも打ち明けられず、孤独な状況に置かれている人も少なくない。ウエルカミングアウトは、そんな人を救う一助になり得るのではないでしょうか(もちろん、強制してはいけませんが)。

 また、ディスカッションで話題にのぼったのが、バレンタインデーについて。日本では「女性から男性に贈り物をする日」とされていますが、最近では、男性が女性にプレゼントをあげたり、女性同士で交換をしたりと、これまでの慣習にとらわれなくなってきました。

 ゲストスピーカーの方々は、「いまだに男がチョコを買うことには抵抗があるけれど、こんな風に性差がなくなっていくのは素晴らしい」とコメント。社会もこれと同じで、「男はこうするべき」「女はこうするべき」という古い考えを捨て、もっと自由になれば、LGBTが生きやすい環境になるのでしょう。

ストレートの人だって男と女の両面がある



 はるな愛さんも言っていましたが、「性はグラデーション」です。男性・女性の2種類に区別するには、あまりにも複雑で多種多様。

 はるな愛さんの「ストレートの人だって、男性っぽい日があれば、女性っぽい日もある。それでいいと思うんです」という言葉にあるように、無理矢理ワクにはめようとするのではなく、“その人らしさ”を第一に考えることが、多様性を認める社会づくりにつながっていくのではないでしょうか。

 LUSHのように、セクシャルマイノリティに関心を持つ企業が増えれば、日本はもっと暮らしやすい国になるのかな……。そんなことをぼんやり思うイベントでした。

※LUSH LGBT支援イベントムービーレポート
https://www.lushjapan.com/article/we-believe-in-love-06

<TEXT/渋谷アシル>

【渋谷アシル プロフィール】
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。

渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。




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