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「こじらせ母娘」が増えるなか、実は「母・息子」のほうが大問題

 みなさんは母親との関係、うまくいっていますか? 最近、「母が重い」「母との関係がしんどい」と告白する女性が増えているんです。

『母を許せない娘、娘を愛せない母―奪われていた人生を取り戻すために―』(ダイヤモンド社)の著者・袰岩秀章氏に、母と娘の関係が注目される理由をお話を伺いました。

こじらせ母娘

女性は言葉で、男性は行動で発散する



――今、なぜ“母と息子”ではなく、“母と娘”が注目されているのでしょうか。

「3つあると思います。まず1つ目はブームであるということ。ある人がカミングアウトして注目されると、ほかの人もそれに続きやすい。かつてダイアナ妃が摂食障害を告白した時には、自分もそうだと言う人が多くカウンセリングルームを訪れました。

 2つ目は家族の関係がそれだけ難しく自分自身に行き詰ることが多い時代になっているということです。自分探しや子育てなどで女性が自分自身に向き合う中で、娘の方が親と長く関係を保つことが多いことから、特に母との問題は避けて通れなくなるのです。

 3つめは、男性に比べて女性のほうが内省的であり、自分の問題に目を向けやすい傾向があるということ。女性はそれを“おしゃべり”という形で発散することに慣れていて、カウンセリングにも来やすい。

 子どものことで相談に来る父親というのは、以前よりは増えましたがまだ珍しい。息子のほうも、自分や家族のことで相談に来ることは少ない。こうしたことから、息子よりも娘のほうが、取り上げられやすい状況にあるとはいえるでしょう。

 逆に男性はというと、自分の内側に目を向けるよりは、外に発散するほうが基本的に多いです。言語的なものよりも、行動的なものを取りやすい。例えば暴力ですね。

 これらは性差による違いで、遺伝的なもののようです。ただ、すべてが遺伝に支配されるわけではありません。フライパンで夫を殴って殺してしまった女性もいますし、おしゃべりが大好きという男性もいます。あくまで、大きなグループに分けるとそのような傾向があるということです」

⇒【後編】「もう死刑にしてくれ…」息子たちの心の闇に続く http://joshi-spa.jp/230644

<TEXT/木村メリッサ>

【袰岩秀章氏】
埼玉工業大学心理学科教授、カウンセリングルーム・プリメイラ代表。20年以上カウンセリングの現場に立ち、国内外で活躍。専門は集団精神療法。カウンセラー向け講座の講師を数多く務めており、新人育成にも力を入れている。

母を許せない娘、娘を愛せない母―――奪われていた人生を取り戻すために

カウンセリングの現場で示された、毒にしかならない母親と決別して自由になる方法。




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