スタバのバナナサンド級に衝撃的!? 「病みつきバナナカレー」の作り方
知らないおいしさ、大発見。
今まで食べたことのなかったメニューにチャレンジして、衝撃を覚え、そこから学んだことってありませんか? 今回は、最近私が体験・体得したお話。それは、スターバックスで、なんとも不思議な食べ物を見つけたことからはじまりました。
先日、カタチもテイストも大リニューアルを果たしたスターバックスのサンドイッチ。肉、野菜、タマゴなどをたっぷり挟んだアメリカンスタイルで、とっても美味しそう。しかし、全5種類のうち、ひとつだけ目を疑ったのが、「バナナ&ベーコンサンドイッチ」。
ベーコンとバナナ??? うーん、私の中ではありえない組み合わせ。しかし、物は試し。店員さんからも、「自信を持ってオススメします!」と背中を押され、勇気を出して注文したのがコチラ。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=244094
袋を開けると、断面はこんな感じ。ベーコンよりもバナナの存在感が際立っています。
さらに中身をチェックしたところ、バナナとベーコンの他、粒入りピーナッツペーストが片側にしっかり塗られているではないですか!
そして気になるお味はというと……一口食べて、脳天に衝撃が走りました! 最初にガツンとやってくるのが、バナナのトロピカルな芳香感。それに遅れることなく追随するピーナッツペーストの濃厚な甘さ。そして、後半戦でようやく漂いはじめるベーコンの塩味。
こ、これは、予想をはるかに超えた絶叫感あるテイスト。「なんなんだー! この味はーっ!」と叫びたくて仕方がありませんでした。
しかし、時間とともに新たな感覚が到来。冷静になればなるほど、ベーコンの旨みや大麦パンの香ばしさがじんわりとフィードバック。何とも印象的な、忘れがたい味として心に残ってしまったのです。もしかしてこれって……。
京都大学大学院農学研究科の伏木教授によれば、『おいしい』という定義の中に、「やみつきになるおいしさ」というものがあり、条件として「砂糖」や「油」が合わさると、強い快感を覚えるんだとか。今回のサンドイッチは、まさにコレなのかもしれません。
そしてさらに、このバナナマジックが他のメニューで活躍することを発見。それは、以前から気になりつつも実践できずにいた、「バナナをカレーの隠し味として活かす」というもの。さっそく作り方をご紹介したいと思います。
バナナを入れるだけで、あら不思議。フライパンで作る時短カレーなのに、「一晩寝かせたまろやかさ」と「作りたてのスパイシーさ」が両方楽しめちゃうんです。これぞ、また食べたい! と思わせる「病みつきカレー」。
ポイントは、皮が黒くなった完熟バナナと辛口カレールウを合わせること。
【材料(4皿分)】
牛うす切り肉 300g
完熟バナナ 1/2本
玉ねぎ 1個
セロリ(あれば) 1/2本
マッシュルーム 1パック
ショウガ 1片
カレールウ 4皿分
お湯 ルウの指定量
油 大さじ1
バター 大さじ1
ガラムマサラ(あれば) 小さじ1
塩コショウ 適宜
ごはん お好み量
トマト(付け合わせ用) お好み量
【作り方】
(1)玉ねぎとセロリはみじん切り、マッシュルームはタテ切り、ショウガはみじん切りにしておく。バナナは包丁か手で柔らかくしておく。
(2)大きめのフライパンにショウガと油を入れて火にかけ、香りが出てきたらバター、玉ねぎ、セロリを加えてよく炒める。きつね色になったら牛肉を加えて塩コショウをふって炒め、火が通ったらお湯とバナナを加えて混ぜ合わせ、10分程度煮込む。アクが出るようなら取り除く。
(3)いったん火を止めて、ルウを加えて溶かし、再び火をつけてガラムマサラを加えて3分煮込む。
(4)皿にごはんを盛り、ルウをかければ完成! トマトの他、バナナを少し残しておいてトッピングとして乗せても良い。
<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
【スギ アカツキ】
東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
ものすごい組み合わせ! スタバのバナナサンドイッチを食べてみた!
「病みつきバナナカレー」の作り方
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12