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リッチで幸せな友達がうらやましくて仕方ない【イケメン僧侶の人生相談】

 爆笑問題とお坊さんたちのかけあいが「面白くてためになる」と話題で、2015年4月よりゴールデン進出となった人気番組「ぶっちゃけ寺」(テレビ朝日系)でもおなじみ、大來尚順さん。なんと、美坊主なだけでなく、ハーバード大学神学部で研究員として学んだ国際派のお坊さんなのです! 難しい仏教用語を簡単英語でわかりやすく説明した初の著書『英語でブッダ』を上梓したばかり。

大來尚順さん

 山口県の浄土真宗のお寺に生まれ育ち、いまや通訳・翻訳家としても国内外で仏教を広める根っからの仏教男子な大來さんが、あなたの煩悩に「仏教用語」をまじえて優しくアドバイスします。

いつも誰かと自分を比べてしまう



<お悩み>==========

 20代の頃はかっこよくて経済的に安定した男性と結婚するのが夢だった私。晴れて合コンで知り合った、そこそこイケメンなサラリーマン男性と28歳でゴールイン。幸せな結婚生活を送ってはいるのですが、自分のステージが変わるとまた「隣の芝生は青く見える」のか、旦那さんが大企業に勤め、コンシェルジュのいる高級マンションに住んでいる友達のことが羨ましくてたまりません。

 また、実家が近くて、しょっちゅう母親に家事をサポートしてもらっている友達、語学力を生かしてキャリアアップしている友達のことも羨ましく、そんな自分に自己嫌悪します。どうすれば、他人と自分を比べないようになれるでしょうか。
(31歳、パート)

上もなければ下もない



<大來さんのアドバイス>==========

 まずあなた自身も人から羨ましがられる存在であることを知って下さい。多くの人は皆、それぞれ悩みを持ち、自分と他人を比較しては優越感を感じたり、劣等感に苛まれたりしながら生活しています。しかし、それを人にはさとられないように上手に隠しながら人との関係を保っているのです。きっと必要以上に周りを気にし過ぎて、無駄に疲れてしまうのではないでしょうか。

 少し1人で静かにできる場所でこの詩を読んでみて下さい。この詩は良寛という江戸時代のお坊さんが書かれたものだと言われています。

お前はお前で丁度よい
顔も身体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい

貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい

幸も不幸も喜びも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい

うぬぼれる要もなく 卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい

仏様と二人連れの人生 丁度よくないはずがない
丁度よいのだと聞こえた時 憶念の信が生まれます

南無阿弥陀仏

 みんなそれぞれ人生があります。みんな違ってそれでいいのです。日常生活において誰かと比較したり、競争する必要はありません。そのまま自分らしく、ちょうど良く生きるのが一番良いのです。

 お釈迦様が生まれてすぐに仰ったとされる言葉に「天上天下唯我独尊」というものがあります。これは、「私だけが尊い」と誤解されていますが、本来は「一人ひとりが尊い存在である」という意味です。「あなた」自身を含め、みんな「ナンバーワン」(No. 1)ではなく「オンリーワン」(Only 1)という尊い存在なのだということを忘れないでください。

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【大來尚順】
1982年、山口県生まれ。浄土真宗本願寺派僧侶、大見山超勝寺衆徒。通訳および翻訳家。
龍谷大学卒業後、渡米。カリフォルニア州バークレーにあるGraduate Theological Union(米国仏教大学院)に進学し修士課程を修了。その後、ハーバード大学神学部研究員を経て帰国。帰国後は、山口県の自坊(超勝寺)と東京を行き来しながら、通訳・翻訳、日英の執筆、講演などの活動を通して、国内外への仏教伝道活動を展開している。初の著書『英語でブッダ』(扶桑社)が発売中。

<PHOTO/望月孝>

英語でブッダ

この1冊で、外国人に「仏教用語」を説明できるようになる!超カンタン英訳だと仏教用語がよくわかる!テレビでもおなじみ!ハーバード大学神学部で学んだお坊さんが教える目からウロコな仏教本!般若心経の英訳、外国人からよく聞かれるQ&Aなど満載!




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