Love

ウッチーこと内田篤人の「同級生結婚」から私たちが学べること

 去る5月25日、サッカー日本代表の内田篤人選手(シャルケ所属)の結婚発表が報じられました。日本代表の中でも女性に屈指の人気を誇る選手の結婚ということもあって、Twitterを始め、インターネット上では悲痛な叫びが殺到する事態に発展しましたね。
an・an特別編集 2015年 内田篤人カレンダー「Naked」

an・an特別編集 2015年 内田篤人カレンダー「Naked」

 ただ、落胆の声は、必ずしも内田選手が人気だからというだけはないと思うのです。報道によると、内田選手のお相手はもともと同級生で、2年前に再会して交際に至ったとのこと。つまり、これまで多くの有名サッカー選手が女優やモデルの方々と結婚してきたのに対して、内田選手のお相手は一般女性だったというところが、反響が大きくなった要因ではないでしょうか? 実際、人気俳優の西島秀俊氏と向井理氏も昨年結婚を発表しましたが、お相手が一般人である西島氏のほうが、より落胆の声が大きかったように思います。  では、内田選手のように、どうして大人になってから同級生と交際に発展するということが起こるのでしょうか? その一番の要因は、相手を減点法で見ない傾向にあるからだと思います。相手が既に「心のパーソナルスペース」の中に入っているため、スペックのチェックなどの査定・物色を行うことが、通常の出会いの場よりも少ない傾向にあります。そのため、すんなりと自然に恋愛関係に発展して行く可能性が高いのです。職場恋愛が減少傾向にある現状を考えれば、同級生は数少ない“自然な出会い”の場だと言えるでしょう。  ちなみに、名声や経済力を自慢したい男性は別かもしれないですが、誠実な男性であれば、女性が体目当てで寄って来られるのを嫌がるのと同様に、名声・経済力目当てで寄って来られるのを嫌がります。それゆえ、「この人は丸裸の自分のことが好きなのか? それとも自分が身にまとった名声・経済力が好きなのか?」という悩みにぶつかることが少なくありません。そのような男性からすれば、気が置けない同級生は貴重な存在です。確かに、「久しぶり! 最近活躍してるみたいじゃん!近いうち会おうよ!」というミーハー心満載のアプローチがあるのも事実ですが、そのような下心は明らかに他と温度が違うので判定がしやすいわけです。  では、同級生などの既知の間柄からの自然に恋愛へと発展することを望む場合、どうすればよいのでしょうか? もちろん、昔は交流があったのに環境が変わってから交流が無くなったということは、おそらく「今の自分が付き合うべき必要の無い人」ですから、無理に交流をする必要はありません。同窓会なども無理に開かなくて良いと思います。  ですが、人はしばらくすれば価値観も考えも生活も変わります。交流が途絶えた前後は、途絶えるべくして途絶えたのかもしれないですが、その5年後もそのままとは限りません。むしろ5年の歳月を経て環境や価値観が変われば、合わなかった人が合うようになるかもしれないですし、合わなくなった人が再び合うようになるかもしれないのです。実際、同級生の友人でも、当時仲良かった人と今仲良い人が別であることも多いのではないでしょうか?  以上のことから、恋愛に発展するかしないかに限らず、一度縁遠くなった人を単純に縁遠くなったままにせず、「ある程度のスパンを置いたら、定期的に再会してみる」ことは大変意味のあることだと思うのです。そして、そのようなことを習慣付けていることが、結果的に関係の自然な発展へと誘発するのです。現在はSNSが発達しているので、自分と価値観や趣味が近しい人は何となく分かることも多いでしょう。是非、電話帳やSNSに眠る将来の友人・恋人を定期的に掘り起こしてみてはどうでしょうか。  ただ、繰り返しになりますが、自然な出会いを求めるのであれば「下心」は禁物です。それでは既知の関係であることのメリットが台無しになってしまいますから。
勝部さん

か、可愛いからって!やすやすと奢るような安い男じゃないにゃ!(勝部)

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【勝部元気】 コラムニスト。ジェンダー論、現代社会論、コミュニケーションを切り口にした男女関係論が専門。男性でありながら子宮頸がんワクチンを接種。『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/
勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログは、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
Cxense Recommend widget
恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。

あなたにおすすめ