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ケータイ覗き見、家事分担…日常生活には、離婚につながる“火種”がこんなにも!

 夫婦関係を壊す原因は、日常のいろいろなところに転がっている。そこで、既婚者2000人を対象に、結婚生活の中に潜む火種についてアンケート調査(※)を行った。 ※調査の内訳は、1人以上の子供がいる男女各500人と、現時点で子供がいない男女各500人。年齢は、女性が25歳~39歳、男性が35歳~45歳。 離婚につながる“火種”

ケータイ覗き見

 夫婦のすれ違いぶりを如実に示しているのが、ケータイ覗き見問題。 「入浴中に届いていたメールが既読になっていた」(32歳男性・コンサル)、「女友達へ『もう彼とは遊ばないでください』と勝手に返信された」(39歳男性・IT)など、相手のケータイをチェックしたことのある夫婦は全体の35%以上にもなった。  つまり、3組に1組は「何らかの不信感を抱きながら、夫婦生活を営んでいる」ことになる。さらに男女別で比べると、「ケータイを見たことがある」と回答した女性は50・3%と、男性の3倍近くにも。半数以上の女性が夫の浮気を疑っている夫婦関係って、健全なの!?

家事分担

 また、家事分担も夫婦生活においては火種となりやすい問題。実際、家事の半分以上を担っている男性は全体の10%しかおらず、いまだ家事は女性の仕事といった価値観が根強い。しかし「共働きなんだから家事は半々にすべき」(26歳女性・映画配給)といった女性の価値観とは相反する。その理由を、“婚活”というワードの産みの親である少子化ジャーナリストの白河桃子氏は、こう分析する。 「仕事において自立し、『家事は分担すべき』と考える女性が増えています。ですが、実社会は違う。男性は仕事優先ですし、共働きの感覚のない旧世代である会社の上司も家庭のために部下の仕事の量を減らそうとは考えないんです」  結果、家事を手伝わない夫に対し、女性の不満が一層募る悪循環。もちろん、日常における問題はこれだけではない。「納豆が嫌いなのを知っていて冷蔵庫に納豆を並べている無神経さに腹が立つ」(39歳男性・広告)など、「食」におけるトラブルは多い。

夫婦の“価値観の相違”はこんなところにも

 また、「休みの日は家でのんびりしたいのに相手は出かけるのが好きでいつも喧嘩になる」(30歳男性・PR)という、「余暇」の考え方もぶつかりやすい。これらの不満が離婚に直結しなくとも、油断は禁物だ。 「溜まった不満はきっかけさえあれば噴出しますから」と語るのは、夫婦問題研究家の岡野あつこ氏。 「出産後に夫婦関係が崩壊する産後クライシスもそのひとつ。イクメンブームで、多くの女性が夫は育児に参加して当たり前という認識でいる。夫が育児参加しないだけで『離婚する』と言いかねない時代なんですよ」(岡野氏)  夫婦も元は赤の他人。勝手な期待・思い込みがズレを生むのだ。 ※「同じ部屋で寝る? 家でケータイはどうしてる? 現代夫婦の価値観【調査結果】」 http://joshi-spa.jp/281999 【岡野あつこ プロフィール】 日本家族問題相談連盟理事長。夫婦問題研究家。これまでの夫婦相談件数は2万5000件を超える。著書に『産後クライシス』など ―結婚して幸せ? 中流家庭の夫婦生活【6】―
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