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味付けいらず!? 乾物は「ヨーグルト」で戻す新発想

 ヨーグルトにドライマンゴーを入れて冷蔵庫に一晩入れておくと、「マンゴーがプルプルになっておいしい」というのは、マンゴー好き及びヘルシー料理好きにはとてもよく知られた話ですが、それ以外の乾物全般もヨーグルトを使うと楽に戻せるって、みなさんご存知でしたか? 

 乾物を使って様々な簡単レシピを研究している料理ユニットさんがいると聞き、教わってまいりました。

ヨーグルトで戻せる乾物

ヨーグルトで戻せる乾物

ヨーグルトで乾物を戻すという新発想



 乾物を使うレシピを研究しているのは、料理ユニット「DRY and PEACE(ドライアンドピース)」さん。乾物の普及を目指して、簡単メニューの研究にいそしんでいるとか。

DRY and PEACEのサカイさんと田平さん

DRY and PEACEのサカイさんと田平さん

「乾物というと“地味”とか“同じ味になりがちだ”とか、“めんどくさそう”とおっしゃる方が多いのですが、素材としては面倒どころか、とても手軽なものですし、料理次第ではバラエティに富んだメニューを作ることができるんです。

 特に最近推奨しているのが“ヨーグルトで戻すこと”。水ではなくて、ヨーグルトを使うことで、より簡単に戻すことができますし、味わいや栄養価もアップするなど実にいいことづくめなんです」(DRY and PEACEさん、以下・同)

――なるほど。では、作り方を教えてください。

「はい、その前に乾物の考え方ですが、私たちは『食べ物から水分を減らすことによって、常温で長期保存が可能な食材』をすべて乾物ととらえます。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=282442

乾燥果物はプルプルに!

乾燥果物はプルプルに!

ドライフルーツや乾燥野菜、ヒジキや寒天、干し海老などの海産物だけでなく、パスタや生春巻きの皮などの穀物も乾物と考えてください。

そして、すべての乾物には共通する『基本の戻し方』があります。それは、乾物をヨーグルトでまんべんなく覆って、7~8時間漬ける、それだけ。使用するのは市販のプレーンヨーグルトでOKです」

――それはとても簡単ですね!

「はい。分量の目安としては、野菜類なら乾物の3~5倍、海藻類なら8~10倍のヨーグルトを使うとよい感じになりますが、これは計測をしなくても目分量で大丈夫です。また7、8時間という時間も、夜のうちに漬けこんでおいて、翌日食べる……というスタイルを推奨しているだけで、ことさらに7、8時間計測してということではないので、気楽に挑戦してみてください」

――そう聞くといっそうやる気が起きます。

「キャロットラぺ」

「キャロットラぺ」

「では、料理を紹介しましょうか。一つ目はキャロットラぺです。干しにんじんとその半量程度のレーズンをプレーンヨーグルトで覆い、7~8時間戻します。お皿に出すときに乾燥パセリを散らすと見栄えがいいかもしれません」

――おお、これは手軽でおいしいです。味付けはなしでいいんですか?

「はい、それがヨーグルトを使うよさなのですが、乾物をヨーグルトで戻すと水分が乾物に取られますので、ヨーグルトがちょっとクリームチーズみたいになるんですね。また乾物の塩気や、野菜の持つ甘味などと相まって、あまり味付けしないでもそれなりの味わいになるんです」

――確かに!

「高野豆腐の生ハム巻き焼き」

「高野豆腐の生ハム巻き焼き」

「もう一つ、ボリューミィで見栄えがするのに、とても簡単な一品をご紹介しましょう。高野豆腐の生ハム巻き焼きです。

高野豆腐2枚はヨーグルトに漬けて戻した後、4分の一に切り、生ハムで巻き、油を引いたフライパンでさっと焼きます。巻くときに、生ハムが止まらない場合には、水溶き小麦粉で止めてもいいでしょう。こちらも味付けの必要はありません」

――これは見栄えもいいし、本当に手軽ですね。では、最後にあえて乾物を使う理由を教えてください。

「はい。それは乾物がエコで地球に優しい素材だからです。乾物って、常温保存できるのがそもそもエコですし、軽いので輸送時のCO2も削減できる。それに下処理がしてありますので、ゴミも出ず、使いたい分だけ使ったらまた保存できるのでとても勝手がいいんです。

そう考えると、『乾物こそが未来食』ではないかと思えてきますよね。そこで私たちは、もっと皆様に使っていただけるよう、様々な料理を考案して広くお伝えしているんです」

 DRY and PEACEさんの開発した「乾物ヨーグルト」レシピは10品以上。まだまだ増えてゆく予定とか。詳しいレシピや使用食材例についてはHPで発表しているということなので、気になる方はチェックしてみてください。

<TEXT・PHOTO/にらさわあきこ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【一般社団法人 DRY and PEACE】
サカイ優佳子さんと田平恵美さんによる料理家ユニット。2002年より、五感を重視した食育ワークショップを全国各地で開催。11年には乾物は未来食という思いから、その新しい使い方や世界各地の乾物の知恵と料理法の研究をはじめ、DRY AND PEACEプロジェクトを推進。乾物の普及および食べることによって社会に働きかけることができることを見える化するために、乾物ドライカレーパンの売上の一部を内モンゴルの緑化にあてる乾物ドライカレーパンプロジェクトを13年よりすすめている。 2013年7月一般社団法人DRYandPEACEを設立。著書に「乾物EveryDay」(コモンズ)、「KANBUTSUスマートレシピ」(Dlmarket)など。
●HPはこちら http://dryandpeace.com

【にらさわあきこプロフィール】
NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・美容などの分野で取材・執筆活動を行なう。著書に、『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)『婚活の神様! 』 など。2015年4月から、「恋愛・婚活研究所」を主宰。幸せになりたい女性たちに向けたワークショップやセミナーなども定期開催している。
●恋愛・婚活・キャリアカウンセリングの受付はこちらから http://ameblo.jp/nirasawa-akiko

にらさわあきこ
NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・美容などの分野で取材・執筆活動を行なう。著書に、『婚活難民』(光文社)、新しいつながり方を模索する男女のリアルな姿を描く「未婚当然時代~シングルたちの絆のゆくえ」(ポプラ社)。2015年4月から、「恋愛・婚活研究所」を主宰。幸せになりたい女性たちに向けたワークショップやセミナーなども定期開催している。 ●恋愛・婚活・キャリアカウンセリングの受付はこちらから http://ameblo.jp/nirasawa-akiko
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