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「カツ丼」をガッツリ食べても太らない方法【ずっとキレイでいる食事 第7回】

 ガッツリ食べても、大丈夫。  カツ丼と言えば、活力をつけたい時に注文したくなる「ごちそう丼」。でも、揚げ物だし、カロリー高そうだし……。食べるのをついつい我慢してしまって、ストレスをためていませんか? カツ丼(1) 食べたいものを無理に我慢しても、ダイエットや美容は成功しません。むしろ、自分の好物を楽しむ精神的余裕が必要で、その頻度やバランスを上手にコントロールできることこそ、長寿美容の最大の秘訣。  そこで、今回は、カツ丼をどんな時に食べて良いのか? 食べた日はどうすれば良いのか? などについて考えてみたいと思います。

元気をつけたい時、夏バテには積極的に食べてよし

カツ丼(2) カツ丼との上手な付き合い方を考えるにあたり、まずは栄養バランスの特徴をおさえることが基本です。 1.ビタミンB群が豊富 2.高カロリー・高脂質 3.野菜が不足  これらを念頭に置きながら、怖がることなくカツ丼を楽しみたいところです。  まず1つ目。これはカツ丼が持つ最大のメリットで、ここぞという時のスタミナ源として大活躍してくれます。豚肉にたっぷり含まれるビタミンB1が代謝促進、神経機能の維持、疲労回復に。  卵に含まれるビタミンB2が肌あれや口内炎予防、発育促進の作用を持っていますから、ちょっと疲れた時や、夏バテ対策として、うな丼・うな重のように食べると効果的。また、カツ丼は豚肉由来のたんぱく質もしっかり含まれるため、夏場の冷え対策にも有効です。  次に2つ目。カツ丼のカロリーは並1杯で800~1000kcal。1日の必要カロリーの約半分を占めることになります。カロリー過多は体重増加・肥満につながりますから、カツ丼を食べた日は、1日全体の摂取カロリーでちょうじりを合わせる工夫が必要です。  食べるなら夜よりも昼がオススメですし、ロース肉よりもヘルシーなヒレ肉を使ったカツ丼を選びましょう。また、消化酵素がたっぷり含まれる大根おろしと一緒に食べることも有効ですし、腹八分を意識するのであれば、カツ部分ではなく、ごはんを残しましょう。 大根おろし 3つ目ですが、カツ丼にはほとんど野菜が使われていませんから、野菜を使った小鉢や汁物をつけて、カツ丼をサイズダウン(並をミニに)したり、夕食は炭水化物を控えめにして、ビタミンAやCを意識した野菜スープなどでおなかを満たすようにすると良いでしょう。

まとめ:カツ丼を楽しむ際の心得6カ条

1.カツ丼は、夏バテ対策や冷え対策として楽しんで食べる。 2.食べるなら夜より昼。 3.ロースよりヒレをチョイス。 4.大根おろしと一緒に食べる。 5.残すならカツよりもごはんを。 6.小鉢や汁物をつけてサイズダウンを。

ダイエット中でも食べてよし! ストレスをためない揚げ物の食べ方

 1日全体の総エネルギー量を一定に保てば、「揚げ物」に使われる植物油で血中コレステロールが上がりません。つまり、必ずしも揚げ物が「悪」ではないということ。メタボや肥満でない限り、週一くらいの頻度で、ほどよく揚げ物を楽しんで良いでしょう。  ダイエット成功の秘訣は、ストレスをためないこと。また、体力をキープすることも重要です。夏バテをしてしまっては、基礎代謝が低下してしまいますので、肉や魚から良質なたんぱく質を摂取することは死守しつつ、カロリーと炭水化物をセーブすることを意識して。  また、適度な運動と組み合わせることこそ効果的なダイエットにつながります。 <TEXT,PHOTO/スギ アカツキ> 【スギ アカツキ】 東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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