Lifestyle

息子がベランダから投げたブラジャーが落ちた先は…【シングルマザー、家を買う/27章】

<シングルマザー、家を買う/27章>

バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。


(前号までのお話)
減量に成功し浮かれていると、5歳の娘から「ママ、かれしできたの?」と衝撃のひと言が。聞けば、娘は保育園で好きな男の子が二人いて、彼氏にするなら一軒家に住んでいる方だと言う。住宅格差がすでに始まっていることに愕然とするシングルマザーだった。

息子の“なんでも投げる病”



 日に日にマセていく娘の横で、日に日にワンパク度が増していく息子。こちらに惚れた腫れたは全く無縁なようである。

 息子は4歳になると、“なんでも投げる病”にかかってしまったようなのだ。

 とにかく手にしたものは投げようとする。むしろ、手に取る前から肩が投げようと意識しているのか、ちょっと腕が上向きになっているのだ。投げるものは、小さなおもちゃから冷蔵庫の中にあるナス、CDラックからピックアップしたCDまで多種多様。

 最近では、息子が投げようとした瞬間に私も素早く止められるようになり、落下するものはかなり減ったが、それに満足がいかないのか、自分の脱いだオムツを投げるようになってきたのだ。しかも、4階にある我が家のベランダから地上の芝生にめがけて。

シングルマザー、家を買う/27章 自分のオシッコにより重くなったオムツを振りかぶって投げるからこそ、かなりの速度で下に落ちる。その芝生には人が立ち入らないので事故にはつながらないが、“オシッコを投げる”という愚行を放っておくわけにはいかない。

 息子は投げるたびに私にキツく叱られるため、最近では私に気づかれないようにそーっとベランダに出て、そーっと脱ぎだし、そーっと投げるのである。一体この行為に何の意味があるのだろうか。

 もはや、彼にとってオムツを投げることは偉い人から授かった使命のように繰り返し行われ、投げた後はものすごい満足感に満ちた表情を浮かべているのだ。これは障害うんぬんでは済まされない話である。……というか、いくらハンドボール部だった私の息子だとしても、投げ過ぎである。

団地を舞うブラジャー



 それでも、投げるたびにしっかりと叱り、だんだんオムツ投下が減ってきたなと油断していたある日、事件は起こった。

 なんと、洗濯物を取り込んだ直後、少し目を離したすきに、こともあろうが私のブラジャーをベランダから投げたのだ。

 ブラジャーは使用済みオムツのように重量がないため、ひらひらと舞い落ちる。それが、下の階のベランダに引っかかったではないか!

 これはイカン、これはダメだ……。 一瞬で顔が青ざめたことを実感した。

 そこで私は考えた。このブラジャーを、どう救出しようかと!

⇒【後編】「決死のブラジャー救出作戦!」に続く http://joshi-spa.jp/291472

<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。

あなたにおすすめ