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チャーハンはダイエットの敵じゃない! 美容飯として楽しむコツ【ずっとキレイでいる食事 第9回】

 油モノを、恐れず食べたい。  家庭でも気軽に作れる中華料理「炒飯(チャーハン)」。とってもおいしい、でも太る。そんなイメージを持っていませんか? 実は、油モノがいつもそうとは限りません。今回はチャーハンのことを正しく知り、長く美しく生きるための賢い食べ方について考えていきましょう。 チャーハン

チャーハンはブス飯ではない!

 チャーハンの基本材料と言えば、白米、油、チャーシュー、卵、ネギ。問題ある食材は一切使われていないのに、たっぷりの油で炒めるせいか、カラダに良いイメージはありません。しかし、それは大きな誤解。ちょっとした工夫で、チャーハンを美容飯として楽しむことが可能なんです。  まず、チャーハンの栄養バランスは、以下の通り。 1.大半が糖質(炭水化物) 2.脂質は十分に含まれる 3.たんぱく質、ビタミン、カルシウム、鉄、食物繊維、フィトケミカルが足りない  そもそもチャーハンは、白米をたっぷり使う料理。血糖値の急上昇(=太りやすい)が心配ですが、米粒が油でコーティングされているため、実は、純粋な白ごはんよりも血糖値が上がりにくいという性質が。  つまり、ダイエットの側面から考えれば、チャーハンは決して悪者ではないということなんです。  また、先にも述べた通り、カラダに悪い食材は使われていませんから、食べ過ぎこそ注意は必要ですが、使う食材や組み合わせる他メニューを、美容食材でカバー・強化していけば良し。  具体的には、油は良質なものを選ぶこと、足りない栄養素であるたんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維の他、積極的にキレイを作るフィトケミカル(※)を豊富に含む食材を使うことです。 ※野菜や果物に含まれる、アンチエイジングに効果的な物質のこと。種類は様々で、ニンジンのβカロテン、緑茶のカテキン、エビやカニのアスタキサンチン、ブロッコリーのイソチオシアネートなど。  後編では、お家で作れる「美容チャーハン」の作り方と、外食でチャーハンを食べる際のポイントについてご紹介します。 ⇒【後編】炒め物は×。外でチャーハンを食べるときのNG組み合わせ <TEXT,PHOTO/スギ アカツキ> 【スギ アカツキ】 東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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