Beauty

彼・夫のUVケアは大丈夫?将来“シミだらけ爺”にさせないために

 バカンスの季節にボンジュール! パリのセーヌにすむ、官能美容のスペシャリスト、皮膚科医のマナティこと岩本麻奈です。

 今回はメンズのスキンケアついてお話ししましょう。彼氏や旦那様を貴方のアドヴァイスでよりいっそうイケメン肌へ。何より、一緒に美容生活を共有すれば、その恩恵数知れず。

 まずはマナティお得意の、パリジャン観察から参ります。

この10年でパリジャンの美容が進化中



 お洒落なイメージのパリジャン(パリの男性)。一昔前までは日本と同じで、洗顔、シェービングクリーム、アフターローションあたりで済ませてしまうことも多かったようですが、この10年で事情が変わってきました。

エステサロンのメンズメニュー 外見で“中身”までも査定されてしまう“アメリカ”からの価値観導入で、特にエグゼクティブのビジネスマンは、ネイル、脱毛(背中や胸、手足のムダ毛)あたりに気をつかうようになりましたね。

 パリ市内のエステサロンでは殆どがメンズメニューを導入しております。カップル用キャビネも常設。(もっともこちら、母娘や友人同士で使う方もいますが。)お客さんの20~30%がメンズですが、多いところでは半分というサロンもあります。もちろんメンズ専門エステもございます。

 日常のスキンケアでも、栄養クリーム、アイクリームからアンチエイジング美容液まで、女性顔負けの幅広いラインが導入されつつあります。香水店のメンズコーナーでは有名ブランドのメンズアイテムが所狭しと並ぶようになりました。

 ただ昔よりず~っと変わらず、しかも日本にはない“ある美容習慣”がパリジャンにはあります。なんだと思いますか?

 答えはパルファム。日本だとデオドラントで終了のところを、ラストにしっかりフレグランスをトッピングしちゃうのです。

日本のメンズは「洗顔だけ」が多数派



 では男美容道とはなにか?

 不要なものを取る(洗顔)、大事なものを補填する(保湿)、大切に保護する(紫外線防御)、のスキンケアの王道“3ステップ”自体は女性と変わりません。

 近年、日本の某化粧品メーカーが男性400人(10~40代中心)を対象に行ったアンケートによると、洗顔以外のスキンケアをしているメンズは20%にも満たないとの事でした。

 別の調査では、メンズ肌は女性に比べ、水分蒸散量が2倍以上もあり(つまり保湿力が低い)、角層の水分量は半分以下、皮脂分泌は実に女性の3倍以上もあるということがわかりました。

岩本麻奈さん

岩本麻奈さん

 要するに、ギトギトなのにかさかさっていう感じでしょうか。しかもきちんとスキンケアの習慣のある男性は、肌の水分量も多く、皮脂分泌も抑えられているという結果になったのです!

 ここで思い出すコネタがあります。

 化粧品メーカー勤務の男性(意外に多いんですよ)って、職業柄日常的に試作品の試し塗りをしていらっしゃいます。その場合、片方の手指でもう片方の甲に(右利きの方は右手の指で左手の甲に)塗るのだそうですが、何年もそんな習慣が続きますと、塗られている手の甲がもう一方に比べ、明らかに、キメも整っていて若いんだそう。

ほんの一手間でイケメン肌へ



 さらにメンズは肌が黒くブロンズの肌の方が男らしいから、モテるから、と未だに積極的に焼いている方も多いですよね。野外のスポーツでも女性はUVカットを隅々まで怠らないのに比べ、本当に何も気にしていない方が多いのです。

野外のスポーツ 中高年の顔にあるシミ、イボのようなものは、男性に目立ちます。紫外線によるシミ、シワ、あるいは皮膚癌の発生のことを考えても、紫外線カットは是非なさってくださいね。ついでに保湿の習慣もつけちゃいましょう。そもそもシェービングを毎日することからも肌に負担がかかって、肌が硬くなりがちなのです。

 というわけで今まで美容に無頓着だったメンズは朗報です。スキンケア放浪の旅で肌を痛めてしまったこじらせ女子より、はるかに簡単に結果がでることでしょう。

 女性はぜひパートナーさんをさらなるイケメンにしちゃいましょう。週末に二人でスペシャルケアの習慣なんぞつくってしまえば、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌しまくりで、つやつや肌になった上にラブラブ度もアップにもなりますよ。

<TEXT/岩本麻奈>

【岩本麻奈】
1964年生まれ。皮膚科専門医、一般社団法人日本コスメティック協会代表理事。
東京女子医大卒、慶應大学医学部皮膚科学教室で研修後、済生会中央病院などに勤務。3児の母。97年渡仏し、現在はパリ在住。著書は『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』など多数 。
公式ブログ http://ameblo.jp/dr-mana/

パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ

恋愛至上主義そして美至上主義の街パリ。幾つになっても美とアムールに溢れる日々を送るパリのマダム達にその秘訣を現地取材!




あなたにおすすめ