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「同性パートナーシップ」を結ぶのに20~30万円もかかる!婚姻届は無料なのに…

【LGBTのために闘う、七崎良輔さんインタビュー第2回】

第1回⇒「今日は女装してないの?」と言う議員…“普通のゲイ”をもっと知ってもらいたい!

 どうもこんにちは、ゲイライターの渋谷アシルです。

 ここ最近、活発化している「LGBTの権利」にまつわる運動。本当の意味での「平等」とは、いったいなんなのか。はたして、日本は平等な国になるのか。先月の「LGBTの人権救済申立」をはじめ、LGBTに対する理解を広めるためさまざまな活動を行う七崎良輔さんにお話を伺いました。

七崎さん(左)と彼のパートナー

七崎さん(左)と彼のパートナー

渋谷区の新条例案について思うこと



――「渋谷区の同性カップルに対する条例案」「全米での同性婚の認可」「世田谷区の同性パートナー宣誓書」など、最近はさまざまな動きが盛んです。これらについては、やはり喜ばしいですか?

七崎さん:もちろん、少しずつ前進しているのは本当にうれしい! ただ、世田谷区のパートナーシップ宣誓書には法的な拘束力がないですし、渋谷区の条例の件については疑問も残ります。だって、結局のところ、あの条例で特定の相手とパートナーシップを結ぶには、20~30万円のお金がかかるんですよ

――そんなにかかっちゃうんですか!?

七崎さん:あの条例は、2種類の公正証書を作成したうえで、「あなたたちをパートナーとして認めますよ」っていう“お墨付き”をもらえるというものなんですよ。そして、その公正証書の手続きにお金がかかる。行政書士に頼まなければもう少し安く済ませることもできるんですが、それでもやはり有料。ヘンじゃないですか? ストレートのカップルであれば、婚姻届を出すだけでお金なんてかからないのに、同性同士だとパートナーとして認めてもらうのに莫大なお金がかかるなんて。確かに、大きな一歩ではあるけれど、ここで満足はできないです。

――確かに……。そんなにお金が必要であれば、パートナーシップを結びたくてもできない人が出てきそうですね。

七崎さん:そうなんです。実際に周りの友人達は、そんなにお金がかかるならバカらしいって口にしています。全然平等になんかなっていないって。

――平等、って難しいですよね。七崎さんが考える平等とは、どういったものですか?

七崎さん:「選択肢があること」だと思っています。ストレートの人たちには当たり前に与えられているけれど、ぼくらにはそれがない。現状では、「結婚する・しない」じゃなくて、「結婚できない」んですよね。それは、平等ではないと思う。同性婚を法的に認めたうえで、するかしないかは、各々が判断する。そうなって初めて、平等な社会になるんじゃないかな、って思っています。

だから、全米で同性婚が認められたのは本当に素晴らしいこと。日本でも早くそうなってほしいけど……。

――やはり、まだ難しい?

七崎さん:世界的な流れを見ると、社会を変えるには、やはり当事者が大きな声をあげることが必要なんだと思うんです。でも、いまの日本では、結局他人任せだったり、ヘンな罪悪感みたいなものを抱いてコッソリ生きようとしたりする人が多くて……。もちろん、それを否定はしないけど、せめてぼくらの足を引っ張るようなことはやめてほしいなって思うことがあります。

次回⇒「目立たないで静かにしててよ」LGBTの足を引っ張るLGBTの存在

【七崎良輔氏】
2011年9月、LGBTの結婚式をプロデュースする「Juerias」を設立。オープンリーなゲイとして、メディアにも積極的に登場する。また、自身のパートナーとともに「LGBTコミュニティ江戸川」を立ち上げ、LGBTを広く知ってもらうために活動中。

<TEXT/渋谷アシル>

【渋谷アシル プロフィール】
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。




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