武井咲のベッドシーンと“赤字サービス”の『コンシェルジュ』はリアリティなさすぎ!
【夏ドラマ辛口批評 第1回】
夏ドラマが後半戦に突入。率直な感想を言うと今クールのドラマはどれもピンと来るものがない……。春ドラマがキムタク、堺雅人、佐藤健など豪華役者陣を起用しすぎて予算がなくなってしまったのか、どのドラマも既視感のあるアイデアとストーリーが蔓延してしまったように思います。
その中でも、特にリアリティに欠ける2作を辛口批評。あくまでも私、スナイパー小林の個人見解でございますので、あしからず。
エイジハラスメント
(テレビ朝日、木曜21時、主演:武井咲)
視聴率:9%(8月6日)
女性社員への年齢差別=エイジハラスメントや、社内で起きるトラブルに、武井咲演じる新入社員の主人公が立ち向かう。毎回、ドラマのラストで咲ちゃんがブチ切れて「五寸釘ぶち込むぞ」のつぶやきを皮切りに言いたい放題怒鳴るのがお決まり。
まぁ、ドスも効かないこんな若いコに言われても今ひとつピンとこない、というのが正直な感想。先輩社員でもあり、女性社員の不倫相手でもある小泉孝太郎と一夜を共にするシーンがあったのだが、キスシーンも濡れ場もなく、いきなりホテルのベッドに裸で並んで寝ているだけで表現しようとする強引さには驚いた。事務所のイメージ戦略って強いのね。
ホテルコンシェルジュ
(TBS、火曜22時、主演:西内まりや)
視聴率:8.2%(8月11日)
毎回問題を抱えたお客さまを迎えるホテルが、西内まりや演じる熱血コンシェルジュを中心に問題を解決していく――。夏ドラマの予想時にも書いたが、これ、高嶋政伸主演のドラマ『ホテル』まんまの設定であることには吹いた。
さらに残念なのは、ホテルの高級感そのものが伝わってこないこと。一人のお客のために歌舞伎鑑賞ができるよう従業員総出でセッティングしたりと、「あるわけじないじゃん」と突っ込みたくなるような過剰サービスが満載なことはご愛嬌としておこう。
<TEXT/スナイパー小林>
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【スナイパー小林 プロフィール】
1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。
中途半端なベッドシーンはやめれ
ホテルは赤字覚悟の過剰サービスが売り
スナイパー小林
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k