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低視聴率ながら『ど根性ガエル』が面白いと評判! マンガ実写化ドラマの明暗

【夏ドラマ辛口批評 第3回】

 夏ドラマが後半戦に突入。率直な感想を言うと今クールのドラマはどれもピンと来るものがない……。どのドラマも既視感のあるアイデアとストーリーが蔓延してしまったように思います。

 そんな中、今回はマンガ原作のドラマが健闘。特に『ど根性ガエル』は低視聴率ながら「面白い」「安心して見ていられる」とネット上でも評判です。でも、他の2作は……。あくまでも私、スナイパー小林の個人見解でございますので、あしからず。


実写版ではめっちゃ優秀かと思います



『ど根性ガエル』HPより

『ど根性ガエル』HPより http://www.ntv.co.jp/dokonjyo/

ど根性ガエル
(日本テレビ、土曜21時、主演:松山ケンイチ)
視聴率:7%(8月15日)


 アニメの登場人物が30歳になった現在をヒロシはニート、京子ちゃんはバツイチという設定になってドラマ化。いちばん光っているのは、声だけでとんでもない存在感を見せつけてくれるピョン吉役の満島ひかりだ。絶妙なCG技術でTシャツが膨らんだり、縮んだり、30年経ってちょっと剥がれかけている感じもいい。

 リアリティはゼロだけど、本物のアニメと見てもそん色はなし。初回が好調、視聴率は低迷しているらしいが「根性、根性、ど根性!」の精神で頑張ってもらいたい作品。しかし松山ケンイチって見事に七変化できるいい役者だなー。

初回視聴率だけは最高値だったのに



『デスノート』HPより

『デスノート』HPより http://www.ntv.co.jp/drama-deathnote/

デスノート
(日本テレビ、日曜10時30分、主演:窪田正孝)
視聴率:11.4%(8月23日)


 漫画の実写化ほどディスられる傾向が高いものはない。そんな中、ドラマ版の本作はファンの間で映画VSドラマと好みが分かれるほど、人気が高い。それは主演・窪田くんの演技力が光っているおかげだと思う。いじめられっ子でアイドルファンという、映画にはなかった主人公の設定もすんなり収まっているのは、やはり窪田くんの力にあり。

 L役の山崎賢人くんが、『まれ』の印象が強すぎて悪どさが伝わってこないし、キラのほうが断トツ際立ってしまっているので、もうちょっと二人のパワーバランスを均等にしたらいかがでしょうか。

普通の保育士物語でもよかった?



『37.5℃の涙』HPより

『37.5℃の涙』HPより http://www.tbs.co.jp/375namida/

37.5Cの涙
(TBS、木曜21時、主演:蓮佛美紗子)
視聴率:5.3%(8
月13日)

 発熱により、保育園で預かれなくなった子どもの世話をする病児保育士が主人公の同タイトルのマンガが原作。ああ、そういう職業があったんだ、と独身ながらに発見があったところまでは良かったのだが、よくよくドラマを見ていくと、桃子(蓮佛美紗子)が劣悪な家庭環境で育っていたとか、「実は保育士を数カ月でクビになっています、それでも頑張ります!」とか、設定が今ひとつ不安定。

 未だに待機児童問題が絶えない昨今、普通の保育士の話にして、各々の家庭問題をもっとリアリティのあるものにしてもよかったのかも。キャスティングは絶妙にいいんだもん。

<TEXT/スナイパー小林>
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【スナイパー小林 プロフィール】
1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。

スナイパー小林
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k




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