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本当にあなたのためになる恋愛コラムの読み方

 雑誌の特集・webコラム・指南本などを読む時、あなたは書き手のプロフィールをしっかりと確認して読んでいるでしょうか? タイトルや内容の過激さだけを鵜呑みにしていませんか?

 もちろん既に知っている人であっても、その方がどのような背景・立場で意見を述べているのかを知ることは、何よりも重要です。

 というのも、私たちには目指したい理想があって、その現実のギャップを埋めるためのヒントを探して、他人の文章を読んでいるかと思います。ところが、自分の理想とは別の考えや経験を持っている人であれば、それを聞き入れてしまうと、理想とは全然違う方向に向かってしまいますよね。

 本連載は恋愛・結婚・セックスなどの男女関係をテーマにした内容なので、具体的にどのような視点で書き手のプロフィールをチェックすれば良いか、そのポイントを紹介しましょう。

成婚率○%の婚活コンサルタント



 主に婚活本などでは著者が結婚仲介業のスペシャリストであることが多いですね。そして本の帯などに成婚率という実績が輝かしく記載されています。確かにこのように書いてあると、説得力があるように感じるかもしれません。

 ところが、よく考えて欲しいのですが、成婚率というのはあくまでマッチングした人の「量」を表したもので、「質」を表したものではありません。就職率の良さを前面に出す大学がシャカリキに就職を斡旋するということを聞いたことがあるのですが、成約率という数字だけでは「本当に自分が望んでいたものか」は分かりません。そもそも単純に考えて、質を下げれば量は上がります。基本的に量と質はなかなか相いれないものです。

「妥協すれば相手はいる」と思っている人だってたくさんいるはずで、そのような人が求めたいのは量よりも質だと思うのです。つまり、より良いパートナーシップや価値観の一致など、マッチングの質を重視したい人にとっては、成婚率の数字に関しては決して参考にするべきではないと言って良いでしょう。

○○○人斬りの男性恋愛強者



 このような男性は何のスペシャリストかと言えば、女性との縁を切ることに長けた人です。彼らは「1000人の中から自分がグッと来た人は○○な人なので、女性は○○すると良いですよ!」と言いますが、現時点でヤリチン引退を表明していない限り、結局グッと来た人であっても何人も斬られているわけです。そのような男性の意見を参考にしてもちょっとキープされてすぐ斬られるだけ。

 恋愛ゲームがやりたい場合や短期的なアバンチュールが希望であれば、良きアドバイザーかもしれませんが、長期的なパートナーシップを目指すのであれば、耳を傾けないほうが良いでしょう。

合コン回数2000回を誇る合コンマスター女子



 今回発売させて頂いた新著『恋愛氷河期』に詳しく掲載しておりますが、合コンというのは日常から離れたかなり特殊な空間です。確かに合コンマスターになってモテやチヤホヤをゲットしたいのなら聞くべきだと思います。

 ただし、日常空間をともに過ごすパートナーを探しているのであれば、非日常空間を極めたスペシャリストの話を聞いてもほとんど意味ありません。日常(ケ)と非日常(ハレ)では全くコミュニケーションのスタイルが異なりますから。これは合コンに限らず、街コンや婚活サイトなど、出会い目的の場におけるスペシャリスト全てに当てはまります。多くの場合、そこで良い顔をしても、後々ボロが出てきて冷める、というパターンが多いと言えるでしょう。


 最後に以下、わたくしのプロフィールをご覧いただければ分かりますとおり、私はフェアな関係を是とするフェミニストです。それゆえ、亭主関白な人を選びたい人や被支配欲求の強い人などは、私のコラムは不向きかもしれません。また、ソーシャルビジネスなどで誠実さを追求しているため、『THE RULES』のように誠実さよりも自己のメリットを重視した恋愛ゲームがしたい人も不向きだと言えるでしょう。

 このように、コラムを読む上で一番の基礎は、書き手が自分の理想とどの程度共感性が高い背景を持っているかを見極める、「恋愛リテラシー」です。是非とも記事を読む時は、しっかりとしたリテラシーで記事の裏を読む習慣をつけて欲しいと思います。

勝部元気

初の著書『恋愛氷河期』がついに発売になりました!

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【勝部元気】
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki  初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は8月19日発売

恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。

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