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まるでドラマ『エイジハラスメント』!美魔女部長のイジメで退職に…

 一流商社の総務部を舞台に、社内で巻き起こるさまざまなハラスメントを描く社会派連続テレビドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)。

 複雑な人間関係に巻き込まれながらも、次から次に起こるハラスメントに武井咲演じる吉井英美里が立ち向かうストーリーですが、実際の企業ではドラマよりも恐ろしいハラスメントが横行しているとかいないとか……。

 ハラスメントが原因で昨年職場を退職したチカコさん(仮名・28歳)が、その実情を語ってくれました。

美魔女部長率いる理想的な転職先……だったはずが



 結婚を控えていたチカコさんが転職先に選んだのは、女性社員が多い企業の新事業部。

エイジハラスメント

「エイジハラスメント」公式HPより http://www.tv-asahi.co.jp/age/

「結婚してからも続けられる仕事に就きたかったので、女性の結婚や出産に理解のある会社を探していました。以前勤めていた会社は年功序列がひどかったので、全員一緒にスタートできる新規募集なのも魅力でそこに決めました」

 その企業に長年勤めているのは女の部長ひとりだけで、ほかはすべて新入社員だったという新しい職場には同業種での経験がある人も多く、アイディアを出し合いながら創り上げていく環境はとてもやりがいがあったといいます。

「みんな同期なので、気軽に意見を出し合えたり尊重しあえたりと、とても働きやすかったです。それぞれの知識や技量で自然に役割ができていくのも、実力を活かせて楽しかったですね」

 一致団結をみせる新入社員をまとめていた部長は、浜崎あゆみ似の美人部長。40歳を過ぎているとは思えない“美魔女”で「今まで私のもとで働いた社員で辞めた人はひとりもいない」という言葉通り、上司と部下という関係性を感じさせない接しかたをしてくれたと言います。

「キレイで部下思いの部長のもと、同期と力を合わせて働ける理想的な職場に巡り合えて、私は何てツイているんだろうと舞い上がったほどです。いずれ結婚しても、子どもができても、ずっとここで働いていこうと思いました」

 新事業部として絶好のスタートを切ってから1か月。社員の仲がさらに深まりはじめたころに、ある事件が起こります。

退職するまで追い込まれるハラスメント



 最年少のAさんは社内で妹のような存在。みんなにかわいがられていたAさんですが、何かにつけては部長に呼び出されて長時間お説教をされていたといいます。

「部長いわく『社会人経験が少ないから教えてあげている』とのことでしたが、ほかの人のミスを押し付けられたり、私生活をむりやり聞き出されて文句を言われたり、内容がどう考えても理不尽。しかも、部長はAさんが怒られて当然とばかりに、悪口をほかの社員に風潮していたんです」

 度重なる部長からの理不尽な叱責に耐えかねたAさんは退職。すると、部長の次なるターゲットは仕事のできるBさんへと移りました。

「Bさんはすごく頭のキレる人で、客観的に状況を見てまとめてくれるのでみんな頼りにしていました。はじめは部長もBさんを頼っていましたが、Aさんが辞めてからは手のひらを返したように冷たくなり、ことあるごとにヒステリックに怒鳴りつけていました」

 部長の身勝手な言いがかりが許せなかったBさんもほどなくして退職。次のターゲットになることを恐れた女子社員たちは、次第に部長を持ち上げるような態度になっていったといいます。

「最初に部長に取り入ったのはCさん。ほかの人は削られる残業代もCさんだけはつけてもらえたり、有休を取りたいときに取らせてもらえたりと特別待遇。そして、すべての決定権をCさんが持つようになりました」

ロックオンされた日から一転する職場環境



 部長とCさんの独壇場と化した職場では、ふたりの顔色を気にするぎくしゃくした空気が張りつめていたとのこと。それでも常に誰かがターゲットにされ、その矛先はついにチカコさんへ。

「その日は結婚式の準備で半休をいただいたのですが、出社するとみんなの態度が妙によそよそしいんです。どうやら、部長とCさんが私の結婚を皮肉って、『浮かれてやる気のないヤツだから関わるな』とみんなに言っていたそうです」

 それからというもの、大事な連絡がチカコさんの耳に入らないように伝達されたり、尋常ではない量の仕事をひとりでやらされたりと、仕事に支障をきたすような嫌がらせをされたそう。

「そんな状況だったので、当然ミスも出てしまします。そうすると、部長とCさんが待ってましたとばかりに『これだから浮かれている人は』、『給料泥棒。寿退社したら?』など心無い言葉を浴びせてきました」

 それでも、立場的に披露宴の祝辞を部長に頼んだチカコさん。すると、それをきっかけに部長の態度は一転。結婚を祝福する言葉をかけてきたり、「準備で大変でしょ?」と仕事を調整してくれたりと、式に向けて全面協力してくれるようになったそうです。

「部長は自己顕示欲が強く、自分が一番で、チヤホヤされていないと許せないタイプ。その座を脅かす人や自分を持ち上げない人は徹底的に潰しにかかるんです。私は祝辞依頼を機にターゲットから外れましたが、環境に嫌気がさして退職を選びました」

 新規スタートから1年以内に辞めた社員はなんと半数以上。全員、ハラスメントに耐えかねての退職だったといいます。

「精神的に病んでしまった同期もいます。キレイだと思っていた見た目も、よくみたらリフトアップや化粧で取り繕って不自然で、“美魔女”というより本物の“魔女”。いつか、退職に追い込まれたみんなで“魔女狩り”に行こうと話しています」

<TEXT/千葉こころ>

千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。




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