【半沢名言】切られたシッポが暴れ回っちゃった体験集
「切られたシッポはしばらく暴れ回ります。どんなことをするかわかりませんよ」
毎回、名言が飛び出すドラマ『半沢直樹』。第9話(9月15日放送)で、出向を匂わせた太田常務に、半沢が言ったのがこのセリフです。トカゲのシッポを切ると、シッポはしばらく別の生物のようにピチピチ跳ね回るから。
仕事ではなかなか半沢のようには暴れられないけれど、恋愛では意外とよくあることなのでは? そこで今回は、恋愛で切られた男女がしばらく暴れ回っちゃた(?)エピソードを集めてみました。
まずは、システムエンジニアの男性に、裏切られた女性がしでかした復讐。
「私と彼は、付き合って1年目。休みの日に、いつものようにデートの約束をしたのに、なぜか待ち合わせ場所に来ない彼。次の日、電話でその理由を尋ねると『結婚した』と……! 私は浮気相手だったんです。しかも結婚するまでその事実を知らされず……。
彼に絶対的なダメージを与えられるものは何かと考えました。そこで思いついたのが、仕事道具のPC。私も自分でPCを作れるくらいの知識は持っていたので、まだ結婚相手と同居をしていない彼の部屋に侵入し、PCのカバーを外し、今あるデータがもう元通りにできないようにコードを全部切断して、何事もなかったかのように元に戻しておきました」
特技を生かした暴れっぷりです。
次は、別れた男性からのキモい仕返しを受けたという話。
「1年半付き合っていましたが、私が別に好きな人ができてしまい、話し合いの末、別れを迎えました。別れて一週間後、彼から手紙が届きました。それは、今まで私にオゴった金額をリスト化した請求書だったんです。そんなセコイ人だと思っていなかったので、別れて本当に正解。もちろん、スルーです」
「俺が払ってやってる」なんて思っているなら、「おごるな!」って感じですよね。セコイというか、小さいというか……。
これは男性の友人の証言です。
「友人(40代)は、かなり激しい性格の女と長年同棲してたんですね。でもケンカが年々激しくなって、あるとき殺傷沙汰になりかけて、友人は家を飛び出してしまったんです。身の危険を感じて、彼女からの電話もメールも一切スルーして、縁を切ろうとした。そしたら彼女は逆上して、あらゆる共通の知人や仕事仲間に電話して、『彼がいかにひどいことをしたか』『貸した金を取り戻したい』などと喋りまくり、彼の行きつけの飲み屋を探し回ったりしたんですね。恐怖を感じた彼が音信不通を決め込んで3か月ぐらいたったとき。ちょっとおかしくなっちゃた彼女が、彼の職場に突然、乗り込んできたんです。会社なら彼を捕まえられますから。しかも、彼女の手には、なんと護身用スタンガンが! 彼はピューッと脱兎のごとく走って、外に逃げ出したんですが、職場のみんなにバレて大恥かいたそうです」
最後は、ホストの彼にDVを受けていたキャバ嬢のリベンジ。
「普段はとても優しかった彼ですが、突然キレて暴力をふるってくることが何度かありました。別れた後、彼のマンションへ鍵を返しに行ったときのこと。DVが直接的な別れの原因ではなかったものの、誰もいないその部屋にいると、暴力を受けた記憶と感情が蘇るばかり。彼が住んでいるのは、それなりに立派なマンションで、置いてある家具も高級なもの。それはもう生活できないレベルまで、部屋いっぱいにローションをぶちまけてやりました」
疲れて帰ってくると、バラエティ番組のように部屋中ヌルヌル。もしも仕返しされるような別れ方をしてしまった場合には、家の鍵をすぐに返してもらうことをオススメします。
煮詰まった思いを抱えて、しばらく暴れ回る「切られたシッポ」たち。みなさん、くれぐれもお気を付け下さい!
<TEXT/廣野順子(Office Ti+) PHOTO/Mrfiza>
