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子作りが怖くてパイプカットを考える男性まで!?

1人の女性が産む子供の数は、この20年間、1.5人を下回ったままだ。不況、待機児童、犯罪、いじめ、虐待etc. 子育てをめぐる状況がますます悪化していくなか、「こんな世の中じゃ子育てなんて無理!」と産む前に逃げ出す男女のホンネとは……。

パイプカットを考える男性まで…


子供 出生率は現在1.39(2010年)。’05年に1.26と過去最低になってから少し回復しているが、1994年の1.5には当分戻りそうもない。また、内閣府の調査では、「結婚して必ずしも子供を持つ必要はないか」という質問に対して、20~30代の6割が「必要がない」と答えている(2009年、回答者3240人中、20~30代1479人)。
実際の声を聞いてみると――。

 保険会社勤務の瀧本新太さん(仮名・29歳)は「リスクを考えだすと、怖くて……」と語る。

「まず、子供が障害を持って生まれてくるリスク。金銭的にも精神的にも育てられるのか不安です。次に、子供に嫌われたり、グレてしまうリスク。子供が学校でいじめられないかも心配です。さらに大学までいったのに就職できないリスクもありますよね……」

 この程度の不安ならかわいいものだが、市役所の窓口で働く岡部美咲さん(仮名・26歳)は、実際に待機児童の問題を目の当たりにしたことで危機感が増幅したという。

「子供を持つことに夢が持てなくなりました。毎日のように保育園の入園申込書類を受け取っていますが、そのたびに『入れないと思ってください』と伝えなきゃいけない。実は働く必要もないのに、子供と家に2人きりでいるのが苦痛で、保育園に預けるお母さんも多いんです。そのせいで、本当に保育園を必要としている子供が入れなかったりする。今の社会の子育ては矛盾だらけです」

 保育所入所待機児童数は、4万6620人(平成23年10月)にのぼる。「窓口で『ウチはこんなに大変なの!』と泣いて訴えられることもあるけど、どうにもできないんです」と岡部さんは言う。

 子供をつくる恐怖が高じて、なんとパイプカット手術にまで踏み切ろうとしている猛者もいる。大学生の近藤準さん(仮名・22歳)だ。

「子供より自分の時間やお金が大切です。子供に時間とお金を費やすくらいなら、登山やゲームといった趣味に有意義に使いたい。パイプカットの話をしたら周囲に反対されましたが、なぜ子供が必要なのか理解できません。子供をつくらざるをえない状況が来るかも、と考えるだけで恐怖ですね」

 財団法人こども未来財団によれば、子供1人が4年制大学を卒業するまでにかかる費用は2361万円(2005年)。さらに、子育てのために妻が専業主婦になる場合の損失もある。妻(大卒)が60歳まで働いた場合の平均生涯賃金は約2億5000万円だが、もし28歳で辞めて専業主婦になると約2億円が消えることになる。いくら「子供はお金に換えられない」と言われても、実際問題「ムリ!」と思う人は少なくないだろう。

― 「子供を作るのが怖い」大人たちの悲鳴【2】 ―

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