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エリート彼氏の代わりに借金返済…増加する「ヒモ型モラハラ男」とは?

【モラハラ男vol.2】

 少しずつ認知されてきた「モラハラ」という言葉。しかし、言葉だけが独り歩きしてしまって、その実態を十分に理解している人は少ないかもしれない。そこで今回、モラル・ハラスメント被害者同盟代表・熊谷早智子氏に話を伺った。

みんながうらやむイケメンエリートの彼



ケース1. Aさんの彼<ヒモラ型>
※熊谷さんのもとを訪れた相談者のケースをもとに、プライバシーを考慮して一部脚色を加えています

 Aさんの彼は、有名大学を卒業したエリート。彼はイケメンで仕事もできて優しくて、Aさんは友だちの誰からもうらやましがられていたそう。

「でも実は、彼には多額のカードローンがあり、私がその返済をしています。給料のほとんどがローン返済に充てられるので、毎月ギリギリの生活。時には母に仕送りを頼むこともありました。

『今月はこれしかなくて……』といつもより少ない額を彼に渡すと、彼はたちまち不機嫌になり、『使えねぇやつだな』と舌打ちをされたり、怒鳴りつけられたりすることも……。お金を工面するために。来月からアルバイトを始めることしました。

 イケメンエリートの彼と付き合いたい子は山ほどいるので、もし別れたらすぐに次の人に乗り換えられてしまうと思います。もし今彼を失ったら、私は結婚できないかもしれないし、そうなると一生ひとりぼっち……。彼を失うのが怖いんです」

モラハラ

彼氏に利用されていることに気づき、納得して別れるべき



 女性の稼ぎをアテにして食べているヒモとはちょっと違い、自分で職業を持っていて稼ぎもあるのに、彼女を財布代わりに使うのが“ヒモラ”。熊谷氏は、最近このヒモラ型のケースが増えていると話す。

「要するに、彼女は利用されているだけなんです。客観的に考えれば、すぐにおかしいとわかりますよね。そんな彼氏とは別れればいいと思う人がほとんどでしょう。

 この問題の難しいところは、彼からのモラハラと同時に、彼女は『彼と別れたら一生結婚できないかもしれない』という視野狭窄に陥っていること。まわりが結婚しだして焦り始める30歳前後の女性に多いです。

『自分は彼に利用されているだけ。彼から愛されているわけではない』と彼女が自分で納得して別れることが大切だと思います」

【熊谷早智子氏】
自身もモラハラの被害者で、結婚直後から夫からの精神的暴力を受け始めた。結婚19年目、「モラル・ハラスメント」という言葉をネットで知ったのをきっかけに、半年後に離婚。モラハラで悩んでいる人の力になりたいという思いから、2003年よりポータルサイト「モラル・ハラスメント被害者同盟」を立ち上げ、モラハラに悩む人の支援や情報提供などの活動をする。著書に『家庭モラル・ハラスメント』『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘』、共著に『「モラル・ハラスメント」のすべて 夫の支配から逃れるための実践ガイド』などがある。
●モラル・ハラスメント被害者同盟(http://www.geocities.jp/moraharadoumei/

<TEXT/廣野順子>

家庭モラル・ハラスメント

あなたも被害者かも――。夫の非情な言葉や態度によって傷つく妻たちが急増している! 私が結婚生活で夫から受けてきたのは「虐待」そのものだった。




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