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国内免税店がオトク!日本人も使える上手な買い物術

秋の旅行シーズンですね。海外に行かれる予定の方も多いのではないでしょうか? 逆に、最近では日本にいても、外国からの観光客に出会うことが増えました。

秋の海外旅行 そのせいか街を歩いていると、『TAX FREE』と表示されたお店を見かける機会が増えたような……。

「『TAX FREE』表示のある店は、私たちにもお得があるんですよ」と言うのは、株式会社免税店サポートプラザ代表で、免税事情に詳しい行政書士の森山敬さん。どういうオトクがありうるのか、お伺いしてきました。

『TAX FREE』のお店、増加中



――まず『TAX FREE』と表示しているお店は実際、増えているのですか?

「はい、政府の観光立国政策が功を生じ、このところ、外国人観光客が増えていますよね。それにつれて、『TAX FREE』を表示する小売店も実際に増えています。『TAX FREE』というのは、消費税の免税のことで、関税が免税になる場合には『デューティーフリー』という表現になります。

 具体的な数で申しますと、海外からの観光客は2003年に521万人だったものが、2010年には1031万人を達成(日本政府観光局発表資料より)。今後も東京オリンピックに向けて、さらに増加していくと予想されています」(株式会社免税店サポートプラザ代表・森山敬さん、以下・同)

――それだけ外国の方が、日本で使うお金も増えているということですね。

「そうですね。外国人訪問客の使ったお金は、2005年で1.7兆円だったものが、2010年に2.5兆円に拡大。こちらも訪問客の増加と同様に、さらなる増加が見込まれます」

――その中で『TAX FREE』のお店はどれくらい増えているのでしょうか?

「観光庁が発表したデータによれば、いわゆる免税店の数は2015年4月の時点で全国に1万8779店。2014年10月1日の時点では9361店だったので、半年で倍増しています。実際、半年前には免税店がほとんどなかった秋葉原は、今や免税店だらけになっていますし、大分県では県の方針で免税店に向けた補助金が出されるなどしています」

日本人にもこんなオトクが…



――こうした増加は、日本在住の日本人には、なにか関係ありますか?

行政書士の森山敬さん

行政書士の森山敬さん

「これはあまり知られてない情報なのですが、日本の方でも日本でお土産を買って海外に行く場合などに『TAX FREE』のお店を利用すると消費税がかからない場合があります。

 具体的には、1万円を超える商品を買ったときに『TAX FREE』が適用になります。ただし、一つのお店で買った合計が1万円を超えればいいいというのではなく、1アイテムが1万円を超える商品が対象になります」

――ということは、私が外国に住む友達にお土産として1万円以上の化粧品などを頼まれた場合に、消費税がかからないってことですか?

「そうです」

――おお、それは800円のお得ですね。

「はい。ただし、外国の方が『TAX FREE』のお店を利用する場合には、パスポートを提示するなどすれば、お店の方が書類を準備して手続きまでしてくれますが、日本在住の方が海外へのお土産用として利用する場合には、別の書類が必要になります。その書類を置いてあるお店は限られていますので、買う前に確認するか、ご自身で税務署などで用紙を先にもらっておくといいでしょう」

――なるほど。

「というのも、実質的には輸出と同じ結果になりますので、免税販売してもらうためには、以下の条件が必要になるのです。ちょっと面倒かも知れませんが…

1. 免税店許可を受けた販売場であること。

2. その物品が渡航先における贈答用として出国の際に携帯し帰国もしくは再入国に際して携帯しないことの明らかなもの。又は渡航先においてその海外旅行者が2年以上使用もしくは消費するものであること。

3. 物品1個の金額が1万円を超えるもの。

4. 2の要件を満たした購入者が作成した誓約書を免税店が保存すること。

5. 購入者が輸出したことにつき税関長が証明した『輸出証明書』を免税店が保存すること

…以上です」



――それでは、出国時にもすべきことがあるのですね。

「はい。空港の税関で先の書類を出せば良いのです。また、店舗には書類の保管義務があるので、帰国後には税関で許可をもらった書類を店舗に渡す必要があります」

――なかなかハードルが高くなってきました…。

「そうですか。今のところは、高額なバックや宝石などを買う方が、ご利用なさっているようです」

――確かに、高額であれば、その違いは大きいですものね。とても参考になりました。森山さん、ありがとうございました。

これから海外に出かける計画があり、高額なお土産を買う予定のある方は、チェックするといいかもしれません。

●免税店サポートプラザ http://menzei-ten.com/

<TEXT/にらさわあきこ PHOTO/Elwynn>
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【にらさわあきこプロフィール】
NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・美容などの分野で取材・執筆活動を行なう。著書に、『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)『婚活の神様! 』 など。2015年4月から、「恋愛・婚活研究所」を主宰。現在、ウェブ媒体『WEDGE(ウェッジ) Infinity』にて、『未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ』を連載中。
●『WEDGE(ウェッジ) Infinity』「未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ」一覧 http://wedge.ismedia.jp/category/mikon
●恋愛・婚活研究所ホームページ http://nirasawa-akiko.wix.com/nirasawa

にらさわあきこ
NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・美容などの分野で取材・執筆活動を行なう。著書に、『婚活難民』(光文社)、新しいつながり方を模索する男女のリアルな姿を描く「未婚当然時代~シングルたちの絆のゆくえ」(ポプラ社)。2015年4月から、「恋愛・婚活研究所」を主宰。幸せになりたい女性たちに向けたワークショップやセミナーなども定期開催している。 ●恋愛・婚活・キャリアカウンセリングの受付はこちらから http://ameblo.jp/nirasawa-akiko
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