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クリーニング店が言う「この汚れは落ちないかもしれない」の真相

 夏服から、秋冬の装いへと衣替えするこの時期。多くの人がクリーニング店を利用する季節。しかし、某クリーニング店に5年間勤めていたというエリコさん(仮名・30歳)は、「優良なクリーニング店はかなり限られている」とこぼす。

 エリコさんは、クリーニング店の知られざる実態を、前回は元クリーニング店員が激白!「水増し請求を毎回やってる人もいました」と話してくれた。

預かった服の隣で喫煙



 古株のフサエさんは、基本的に店ではやりたい放題だった。

「うちの店はクリーニングが終わった衣類を店内に吊るしておくんです。びっくりしたのは、フサエさんはその中でも平気でタバコを吸うんですよ。お金かけてクリーニング出したのに、タバコの匂いがつくとか最悪じゃないですか。

『店内でタバコはまずいんじゃないですか』と言ったことがあります。でもフサエさんは、『客がいないときに隅っこでこっそり吸ってるからいいのよ』と改める気はありませんでした」

 憤慨するエリコさんだったが、後日、客から「店がタバコ臭いのでは」とクレームが入ったことで、フサエさんは渋々、店内での喫煙を止めたという。

「でも仕事の合間にちょくちょくタバコ休憩を取るので、結局本人はタバコ臭いままでした。クリーニング屋の従業員が店の前でタバコ吸ってるのも私はどうかと思いますけどね」

「この汚れは落ちないかも」真相は……



クリーニング店 フサエさんの横暴にも困ったものだったが、エリコさんもまた、クリーニング店の悪しき慣習を受け継いでいたという。

「これはどこのお店もそうかもしれませんが、『この汚れは落ちないかもしれない』というのはほぼウソです。ウソというか適当。クリーニング店のほとんどはアルバイト従業員が受付をしてます。素人同然なのに、落ちる汚れ・落ちない汚れがわかるわけないんですよ。

 でも、もし客から『汚れが落ちてないじゃないか』とクレームが来たら困るので、一応そう言うようになってるんです」

 もちろん、中には洗濯のプロもいて、正当な判断をしてくれることもある。しかし、相手がいかにも学生アルバイトなら、疑ったほうがいいとエリコさんは言う。

「少なくとも、私は適当なこと言ってました。それで汚れが落ちてればラッキーだし、落ちてなくても仕方ないで済みますからね」

 エリコさんはそのクリーニング店に約5年勤めたあと、結婚を機に退職した。しかし、フサエさんは未だにその店で働き続けているという。

「本当はフサエさんのお客さんに対する横暴はもっとあるんですけどね……。クリーニング店を選ぶときはよく吟味したほうがいいと思います」

 いつも使っているクリーニング店が、なんだかタバコ臭いと思うときはないだろうか。もしかしてそこは、フサエさんがいる店かも……。

<TEXT/北条マサ子(清談社)>




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