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おねしょに悩む娘が見つけた、まさかの解決法【シングルマザー、家を買う/35章】

<シングルマザー、家を買う/35章>

 バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。


(前号までのお話)
シングルマザー友達と老後の伴侶について話していたら、一人の友達は「人間、70歳過ぎるとみんな同じ顔になる」から外見よりもコミュニケーション能力で選べと説く。納得しつつも、でも、どうせならイケメンがいいと思うシングルマザーなのだった。

育児の最大の難関「オムツ外し」



 育児で誰もがぶつかる難題と言えば、夜泣き、卒乳ときて、その次はオムツ外しだろう。障がいを持つ息子は意思表示が他の子供よりも難しく、保育園のクラスメイト全員のオムツが取れた今も、オムツ外しの特訓を続けている。

 最近になって、おしっこが出ることを股間を指さすことで教えられるようになり、できた後は思い切り私に抱き付き、褒めて褒めてとスリスリ寄ってくる。これを思い切り褒めるから、また調子に乗ってゴロゴロ猫のように足元で“喜びの舞”を見せるのだ。

シングルマザー_喜びの舞 とはいえ、なかなか成功するのは難しく、今のところ朝のおしっこ以外はなかなか成功できない。まぁ、こればかりは焦っても仕方ない。ゆっくりじっくり外していくとしよう。

 それに比べると、第一子である娘のオムツ外しは、本当に簡単なものだった。

おませな女の子はオムツ外しが早い



 3歳児クラスに入ってから、保育園でちょっとした訓練をした途端、すぐに取れたのだ。その時、すでに彼女は“オムツをしている自分が恥ずかしい”という想いを持っていて、まだパンツを履いていない自分にすでに劣等感さえ感じていたようだ。ほんの数カ月前までおしゃぶりをしていたのに、いきなり成長し過ぎである。

 しかも、その頃から好きな子が何人もいると言い始め、その子は自分のことを好きだと大声で言い張るのである。こんなにも自分中心に思いを話せるなんて、ママは羨ましくて仕方がない。

トイレトレーニングを邪魔する「怖い話」



 そんな娘が、テレビで怖い話を見かけてから、夜にトイレに行けなくなった時期があった。その時、すでに4歳。もうオムツは完全に取れており、夜にトイレに行きたいと思ったらササッと一人で行けるほど成長していたのに、“振り出しに戻る”とはこのことだ。

 その頃から、たまにおねしょをしてしまうようになったのだ。これは生まれて初めて娘のプライドをズタズタに引き裂いたらしく、おねしょというワードを言うだけで絶叫するようになった。もう禁句中の禁句だ。それを言ったら泣き叫び、「もうやめて! ママのブタ!」と豚扱いされるのだから。とんでもない娘である。なんで豚なんだ、的確過ぎるだろ。

 そんな時、テレビに映し出されたのは、あの尿漏れのお薬「ハルンケア」のCM。そのCMは、最後の最後に太い男性の声で、「おしっこのお悩みに!」と力強く、大声で言う。このCMに、まさに今、おしっこで悩む娘が食いつかないわけがない。

 繰り返し流れる高齢者専用のハルンケアのCMを、まだ赤ちゃん丸出しの顔と、キラキラした目で見つめているのだ。これは何か面白いことを言うぞと構えていたが、その時の娘はただCMを眺めているだけだった。

⇒「七夕の短冊に娘が書いた衝撃の願い」

<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

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『シングルマザー、家を買う』【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@knysd1980
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