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「肉じゃが」でカレの胃袋をつかむ!いつもより3倍おいしく作るコツ5

 超人気料理を、制する。  彼女に作ってもらいたい料理ナンバーワンと言われる「肉じゃが」。その真偽はさておき、白いご飯にとってもよく合うのは間違いありません。しかし、この定番料理、自信を持っておいしく作れますか?  そこで今回は、誰でもカンタン! プロ級「肉じゃが」の作り方をご紹介します。

超おいしい肉じゃがを作るための5つのコツ

1. 二種以上のジャガイモを組み合わせる ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=377676 肉じゃが_じゃがいも ホクホク、しっとり、あまーい、こっくり……。最近では様々な品種のジャガイモが出回っています。肉じゃがに合う品種を一つに決めようとするのではなく、最初から複数種を使う方が、ジャガイモのおいしさに立体感が出て、食べた時の楽しさも演出することができます。 2. しらたきは絶対に下ゆでする 肉じゃが_しらたき スーパーに行くと、「下ゆで不要」と書かれたしらたきが目立ちますが、これを鵜呑みにしてはいけません。肉や野菜の味を活かす料理の場合、そのまま入れると、どうしてもコンニャク臭さが気になります。手間を惜しまず、1分でよいので下ゆでしましょう。 3.「カツオだし」ではなく、「洋風だし」を使う 肉じゃが_だし 和食の基本が「カツオだし」だと思い込んでいる人はいませんか? 牛肉を使う肉じゃがの場合、牛肉とカツオはどちらも強い旨味を持つため、調理バランスが難しいのです。また、魚ゆえに翌日になると、生臭さを感じることも。  そこで、オススメしたいのが「洋風だし(ブイヨンもしくはコンソメ)」。野菜や肉のおいしいエキスが凝縮されているので、コクのある肉じゃがをカンタンに作ることができます。もちろん和の調味料を使って味付けしますから、決して洋風にはなりません。次の日もおいしい肉じゃがを食べたい人には、必須のポイントです。 4. 煮汁は少なめ、火は強め 肉じゃが_煮汁「煮汁をたっぷり、弱火でコトコト」は間違い。素材を保ちつつ、引き締まった味に仕上げるには、ある程度短時間でギュッと炊くことが重要です。煮汁は、具材の高さの半分程度(ガスの場合は半分強、IHの場合は半分弱)。火は、強めの中火を意識しましょう。 5. 出来上がったら、いったん冷ます 肉じゃが_冷ます 調味料はたっぷり入れているのに、中まで味が染みないことはありませんか? 煮物の基本は、いったん冷ますこと。冷める時にしっかり味が入るので、出来上がりをすぐに食べるのは我慢して。十分に冷めたものを温め直して仕上げましょう。  それでは、この5ポイントをふまえ、肉じゃがを作ってみましょう。レシピは次の通りです。 【材料(4~6人分)】 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=377689 肉じゃが_材料・牛肉 200g ・じゃがいも 2種を4個ずつ(ここでは「インカのめざめ」と「メークイン」を使用) ・にんじん 1本 ・玉ねぎ 1個 ・しらたき 1袋 ・さやいんげん あれば ・ブイヨンキューブ 1個 ・しょうゆ 大さじ4 ・酒 大さじ4 ・みりん 大さじ2 ・砂糖 大さじ2 ・油 大さじ2 【作り方】 (1)材料を切る。玉ねぎはくし切り、じゃがいもとにんじんは皮をむいて一口大にする。しらたきは長ければハサミで切り込んでおく。 (2)しらたきを下ゆでして、ザルにあげておく。 (3)鍋または深めのフライパンを火にかけ、油をひいて玉ねぎから炒めはじめる。にんじん、牛肉、じゃがいもの順に入れ、油を絡ませるようにさっと火を通していく。火力は強めの中火。 肉じゃが_炒め(4)しらたきを入れて、酒、ブイヨンキューブ、水(具材の半分の高さまで)を加え、アルミホイルをかぶせて5分煮る。 肉じゃが_煮る(5)みりんと砂糖を加え、時々かき混ぜながら10分煮る。しょうゆを加えてさらに10分煮て、じゃがいもの角がくずれ、煮汁がほぼなくなったら火を止める。 肉じゃが_温め(6)ホイル蓋をしたまま、火からおろして冷ます。味がなじんだところで、食べる時に温め直す。お好みの器に盛り付ければ完成。彩りに、ゆでたさやいんげんを添える。 肉じゃが_完成<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ> 【スギ アカツキ】 東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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