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今や1万円台でも行ける沖縄旅行は「出会い」が魅力

 沖縄が随分と身近な存在になりつつあります。

 これまでの沖縄は羽田-那覇の往復で7万円程度、人気路線だけあってなかなか格安で行くことが難しかったわけです。しかし、ここのところの格安航空会社、LCCの登場によって往復で3万円台、中には1万円台で行くことが可能なチケットも登場し始めています。

 1年間におよそ600万弱の観光客が訪れる沖縄では、春休み(3月)、夏休み(7、8月)のハイシーズンを除いて観光客数が多いのは、実は秋色を感じさせる10月。内地(本土)では秋風が吹き、少し肌寒くなる季節ですが、沖縄ではまだまだ半袖ですごすことができ、心地よい暑さで雨も少なく一番過ごしやすい時期でもあります。

沖縄 沖縄といえば、蒼い海、蒼い空、日本で唯一の南国ムードを味わえる南の島。食べ物も、ゴーヤ、てびちといった沖縄料理に泡盛など、グルメも満載。昼に夜にとグルメを楽しむことができるのが魅力。また、沖縄には日本全国からの観光客、そして中国や韓国の観光客に加え、米軍基地の人々、そして全国から移住してきた人も多くいます。

 雑多な人が集う島、それが沖縄の最も大きな魅力だと言う人もいるくらいです。

 那覇市の中心街にあるモノレール県庁前駅の前で、いつも楽しそうにワイワイ賑わいでいる異空間があります。

「やっぱ、ここで呑む酒は格別さね~」

 泡盛片手の輩達の無邪気な笑い声が絶えない。沖縄では珍しいとされる屋台、その名も「ナイトパーラー8UP(エイトアップ)」。泡盛、ビール、テキーラ、酎ハイといったお酒はもちろんのこと、なんといっても8UPの売りは、特製ピザ。タイル張りの手作りの釜を使って焼き上げたピザは、厚めの生地でもちもちの食感に加え、トロリと溶けたチーズの香ばしい匂いと旨味。

 まさか屋台で本格ピザが食べられるとは……思わず何枚でもいけてしまう。

「お客さんとの距離感がたまらないですね」

 屋台を始めて8年目という店主の中川星紀さんは、細い目をしながらニコニコ。

 那覇の繁華街の中心に位置するだけあって、絶えずお客さんで賑わう。ウチナンチュー(沖縄出身者)もいれば、ナイチャー(県外からの移住者)、さらにアメリカ人、中国人、韓国、台湾と国籍問わず、みんなで屈託なく笑って酒を呑み、ピザをむしゃぶりつく。これがいわゆる沖縄ならではのチャンプルー(混ぜこぜ)文化。肌にそよぐ夜風、美味しい酒と香ばしい料理が目の前にあり、そして隣り合わせを見ればなんだか知らないけど愉快な仲間たち。この空間には、小さなパラダイス&フェスティバルがあるのです。

沖縄旅行

心地よい風に吹かれて全国の人と出会う。沖縄の魅力は出会いにあると実感できるお店だ

「屋台はとにかく天候に左右されるけど、お客さんの縁を直に感じられるのが一番。観光客で来た人に『沖縄に住んじゃいなよ』と言って、そのまま住み着いちゃった人もいますからね」

 店主の中川さんによれば、屋台ならではの出会いがあるという。当然、男女の出会いもしかり。普通の店舗とは違って屋台という開放感からか、ときには見知らぬ男女が意気投合して……なんてことも。沖縄の心地よい空の下、下心なくみんなで楽しく飲むからこそ、時にはちょっとしたハプニングも起こるというわけでしょうか。

 沖縄だからといって、なにもすべてが赤瓦の沖縄風居酒屋ばかりじゃないのです。こうしたいろいろなウチナンチューやナイチャーなど、いろいろな人が集まって肩寄せ合って飲めるお店って、実は沖縄では貴重な存在だったりします。沖縄には日本全国、海外からも大勢の人がやって来ます。そんな人たちとワイワイ騒ぐことができたら、それは旅の思い出としては最高のものになるはずでしょう。

 都会の喧噪から離れ、何のしがらみもない土地で美味しい料理と酒を楽しみ、地元の人たちと交流することで、きっと都会では味わえない何かを得るはず。沖縄の魅力は観光だけではない……人との出会いこそ、沖縄旅行の醍醐味なのです。

●ナイトパーラー 8UP(エイトアップ)http://cafe8.ti-da.net/
営業時間: 20:00~3:00
定休日:日曜日、雨天
連絡先:携帯090-3550-7080
場所:モノレール県庁前駅近く、オナリ橋駐車場 那覇市久茂地3-20-9
<TEXT, PHOTO/松永多佳倫(ラ・ディション)>




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