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離婚したって「出戻り万歳!」死ぬこと以外かすり傷【シングルマザー対談 第2弾 Vol.2】

【シングルマザー対談 第2弾 Vol.2】

 フリーランスライターという職業で二人の子どもを養う『シングルマザー、家を買う』の著者・吉田可奈さんと、ひとり娘を抱えての離婚を機に起業し、たった4年で一握りといわれる若年女性高額所得者になった『シングルマザーの元黒ギャルが28歳で年収1000万円を達成した話』の著者・金田貴子さん。

吉田可奈さんと金田貴子さん

吉田可奈さん(左)と金田貴子さん

 “シングルマザー”という環境をハンデと捉えず充実した日々を過ごすおふたりの「スペシャルシングルマザー対談 第2弾」。前回Vol.1では、『黒ギャルでもバツイチでも…ハンデをブッ飛ばす「考え方」 http://joshi-spa.jp/380208』として、シングルマザーの懐事情や逆境を乗り越えるためのメンタリティについて語り、Vol.2となる今回は“シングルマザーのイメージ”についてお話いただきました。

シングルマザーは全員が“貧困”で“かわいそう”なわけじゃない



――世間一般のシングルマザーのイメージをどのように感じていますか?

金田さん金田貴子さん(以下、金田):私が離婚したときってキャバ嬢のシングルマザーが話題になっていたころなので、「水商売しか働くところがない」ってイメージが強かったんですよ。

吉田可奈さん(以下、吉田):その当時流行していたギャル系の雑誌でシングルマザーをカミングアウトしていた子もお涙頂戴的な話が多かったし、ドラマや映画でも悲壮感がすごく漂っていましたよね。未だにテレビとかで「シングルマザーの半数は貧困です」って、半数は違うはずなのに、餓死しそうな人ばっかりをクローズアップしているじゃないですか。だから、シングルマザーには弱者でいてほしいのかな? って感じるときはあります。

金田:そうなんですよね。だからこそ、ハッピーな話題や活躍しているシングルマザーをもっと取り上げて、「こんな生き方もあるんだな」って思ってもらえるようにしていきたいですね。

 私、吉田さんの「死ぬこと以外かすり傷」って言葉大好きです! 聞いたとき、確かにな、って思って。ラクになりますよね。そういう救われるような何かを発信できる側でいたいと思うし、「シングルマザーかわいそう」って言う人たちにも「そんなことない」って伝えていきたいです。

親が自分らしく生きることで子どもは前向きに育つ



吉田:離婚したことに対しても“自業自得”とか“出戻り”とか、悪いことをした人のようなイメージを持たれやすいですよね。

『シングルマザー、家を買う』より

『シングルマザー、家を買う』より http://joshi-spa.jp/342925

金田:特に団塊世代の方は「親の勝手で、片親になる子どもがかわいそう」とか言いますね。でも、うちの娘はずっと私の背中を見てきたからか、将来の仕事の選択は現実的ですよ。「この仕事儲かるの?」みたいな(笑)。周りのお友だちは両親がどんな仕事をしているのか知らない子も多いらしくて、そういう話を聞くと、私の仕事を理解して、今の環境も前向きに捉えてくれているのはうれしく思います。

吉田:分かる気がするな。働くママの姿を「楽しい」って思ってくれるのが一番ですよね。離婚を推奨するわけではないけれど、ママが壊れてしまったら子どもの心に影響するから、それをストップさせるために必要な時もあると思うんです。私は昔からの友だちに「離婚してから可奈はすごく可奈を生きている気がする」って言ってもらえました。自分でもそう感じるし、子どもたちが天真爛漫なのも私がそう過ごしているからなんだろうなって。

金田:親は子どものロールモデルなので、環境が大事ですね。ママが「疲れた」とか「面倒くさい」とかばかり口にしていたら、子どももネガティブになりますから。親の心の持ちようなのかな。

吉田:そうですね。離婚だってもっとポジティブに、「出戻り万歳!」ですよ(笑)。

シングルマザーへの風向きの変化



吉田さん吉田:ただ、最近はシングルマザーへの風当たりも以前ほど強くない気がしませんか?「一人で育てていてかっこいいね」とか、すごく言っていただけます。

金田:あります、あります! 結構ポジティブに捉えてくれますよね。あと、自分から開示することで相手も心を開いてくれて、「頑張ってね」って言ってもらえたり。

吉田:そのためには、シングルマザー自身があっけらかんとしていることも大事ですよね。「あ、ごめん。悪いこと聞いちゃった?」「いや、全然いいし」みたいな(笑)。

金田:それ大事です。そうやって互いに開いていくことで、シングルマザーに対する見方が変わっていけばうれしいですよね。

※第3回に続く

【吉田可奈】
1980年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットでみかけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

【金田貴子】
1980年岡山県倉敷市生まれ。大阪の短大を卒業後、21歳で結婚、出産。24歳で離婚、シングルマザーとなる。離婚から半年後に起業、4年後の28歳のときに個人事業主として年収1000万円以上に到達。その後も収入を維持している。現在は都内で美容系プライベートサロンを運営する傍ら、世界72か国で展開するまつ毛エクステブランド「BLINK LASH」が運営する教育システム認定エデュケーターとしても活動。中学一年生の愛娘と二人暮らし。

<TEXT/千葉こころ>

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千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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