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「女として認めてほしい」焦りで乱れ咲く30~40代女性たち

 昨今の世の中は、熟女ブームと言われています。

 一時脚光を浴びていた美魔女を皮切りに、年を重ねても美しい女性への注目度が高まりました。アダルトビデオ業界では、今一番売れているジャンルは熟女モノという声もあります。確かに昔と比べると『熟女』という存在は性的な意味で一般化され、ある程度の市民権を得たのでしょう。

 しかし、それは決してごく一般の女性に当てはまるとは限りません。熟女ブームについてアラサー女性たちに私見を問うたところ、こんな答えが返ってきました。

どんなに世の中が熟女をもてはやしていようと、熟女になるのが怖い

 おそらく周囲にいる現実の年上の女性たちを見て、知っているのでしょう。彼女らから感じられる「女として認めて欲しい」という強い承認欲求を。

自分を女だと自覚するための行為



 M子さんは都内で派遣OLをしている42歳。美人というタイプではないものの、癒し系という言葉がぴったりの優しそうな女性です。結婚歴はなく、彼氏いない歴は5年。

 実は30代までセックスにそこまで興味がなく、彼氏がいた頃でも回数は決して多くなかったそう。それが40歳を迎えた2年前、突然の焦燥感に駆られ始めたと言います。

「30代までは、セックスしなくても自分が女だと自覚できていた。今は、していないとそれが感じられない。最近は出会い系のSNSで、年上の女性が好きという若い男の子とやりとりをして、たまに関係を持っています」

 出会い系で知り合った男とは、基本的にワンナイトラブで関係を終わらせているとのこと。年齢的な部分でも、じっくりと向き合える彼氏を作るべきだと頭ではわかっているそうです。

「私はあくまでも私自身を見て欲しい。年上だから熟女だからって理由で好かれたくない。でも、そうじゃない普通の性癖の男からはもう選ばれる自信がないんです。だからその場限りの関係を重ねてしまう」

 女であることを自覚できる一瞬のために、出会い系で男漁りを繰り返すM子さん。彼女は自分が熟女であることを利用しながらも、熟女であることを拒んでいるように思えました。

風俗業界に入る熟女が増えている



 菅原やす子さんは、44歳の現役デリヘル嬢です。過去にはSMクラブの経営にも携わっており、性産業に従事して15年のベテラン。ちなみに、プライベートでもハプニングバーに通い詰めるなど、現在でも性に対してひじょうに積極的です。

 そんなやす子さんは、熟女と呼ばれるようになってからの承認欲求は感じたことがないと言います。しかし、それを理由に業界入りをする熟女は確かに増えたとのこと。

「借金があって生活のために仕方なくという女性ももちろんいます。しかしそうした人たちすら、お金に困らなくなっても辞めない。男性にチヤホヤされる快感に目覚めちゃうんですよね」

 夫から相手にされなくなった主婦も、性と無縁だった独女も、最高の女として扱ってもらえる。そんな勘違いを繰り返して留まらざるを得なくなる業界だとやす子さんは語ってくれました。

 おそらく熟女風俗嬢たちもM子さんと同じように現実に向き合うのが怖いのでしょう。だからこそ、その場所からは離れられない…風俗の業の深さを再確認しました。

 熟女ブームと呼ばれて久しくはありますが、「女として認めて欲しい」熟女たちと一般の需要にはやはり溝があるようです。

 その欲求をセックスで埋めたところで、所詮は一過性のものでしかありません。重ねた年齢と現在の自分自身をしっかり見つめることでしか、その承認欲求は満たされないのではないでしょうか。

<TEXT/もちづき千代子>




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