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「ジュード・ロウは同期」英国で活躍中の森尚子、『エベレスト3D』出演で山の力に涙

 1996年にエベレストで実際に起きた遭難事故を圧倒的な映像と人間ドラマで映し出す『エベレスト3D』が公開中。ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホールといったハリウッドスターと共演し、登頂を目指す難波康子さん(日本人女性2人目のエベレスト登頂者)を演じた、イギリスに拠点を置く女優、森尚子さんにお話しを聞きました。
森尚子さん

森尚子さん

撮影現場で偶然、難波さんの知人と遭遇

――本編での印象と、森さんご自身があまりにも違っていて驚きました。 森:本当ですか! それは嬉しいですね。役者として。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=396694
『エベレスト3D』より_1

『エベレスト3D』より

――難波康子さんは一般の方ですし、資料もあまりなかったと思います。どのように近づけていこうと? 森:そうですね。本当に資料が少なくて困りましたが、当時実際にいらっしゃったガイドさんたちにお話しを聞くなどして、作っていきました。  ひとつ奇跡的な偶然があったんです。予告編にも出てくる長くて高い吊り橋のロケのときに、キャストが待機して待っていたんです。各自衣装のままで、私のバックパックには“難波”と書いてあったんですね。  そしたら、後ろから「難波!」という声が聞こえて、振り向いたら日本人の方がいらっしゃったんです。その女性の方が実は難波さんのお知り合いだったんですよ! 今でも鳥肌が立ちます。難波さんからのメッセージなのかなと感じましたね。
『エベレスト3D』より_2

『エベレスト3D』より

――実際に4800メートルの高さで撮影されたとか。 森:はい、行ってまいりました。実は今回の仕事が決まる3カ月ほど前に、何か大きなチャレンジをしたいと言っていたんです。そしたらこういうものが来まして(笑)。願いは口に出すと実現しますから、気を付けないといけませんね(笑)。  2カ月くらいトレーニングしたんですが、1週間くらい高度順応のために特殊な気圧調整をするところにキャストが全員入ったことがあったんです。体操しながら、2000メートル、3000メートル、4000メートル……って。  私は風邪をひいていたこともあって、7000メートルでアウトしましたが、監督とジョシュは、8000メートルまで行ってましたよ。
『エベレスト3D』より_3

『エベレスト3D』より

――実際に山にも登られて、なぜ山に登るのかという魅力はわかりました? 森:わかりました! 最初はガイドさんに「こんなにキツイ思いまでして、なぜそこまでして登りたいの? と聞いたんですけど、ひとこと『登らないと分からないよ』って(笑)。  でも実際にエベレストを見て、パワーに圧倒されました。美しいだけじゃなくて、マグネットみたいに何か力が出ている感じがあるんですよ。涙が出ちゃいましたね。

14歳のときの決断が、その後の人生を決めた

――難波さんはコツコツ自分の夢に向かって進まれましたが、森さんも異国の地で自分の道を開かれました。 森尚子さん_2森:そうですね。難波さんほどすごくはありませんが、確かに共感できる部分はあります。ロンドンで暮らしていた14歳のとき、家族が帰国することになったのですが、私はひとり芝居を続けたくて残ったんです。  父が以前から自立しなさいという教育の人で、その際にも反対するどころか、寮くらいは見つけてくれるかなと思っていたのが、自分でアパートなり探したらどう? と言われました(笑)。 ――そこまで森さんを女優業に引き付けたものはなんだったのでしょう。 森:なんでしょうかね。舞台やミュージカルを観るのはもともと好きでしたけど、12歳くらいで歌を初めて、それから芝居をやるようになりました。  当時、「イギリス・ナショナル・ユース・ミュージック・シアター」という若者の劇団があって、そこに入りまして。同期にはジュード・ロウやジョニー・リー・ミラーがいます。ユアン・マクレガーは後輩です。  そこで学んで、大学受験のときに日本に帰ろうと思っていたんですが、ちょうど『ミス・サイゴン』が決まって(ロンドンのウェストエンドで上演された大ヒットミュージカルに日本人初主演)、じゃあ、大学を1年遅らせようと思ったら、とんとん拍子でドラマが入って。だったら大学に行かないで、まずは演技のほうを優先しようと言っていたら、知らぬ間に10年経ってしまい、そのまま今に至ります(笑)。  やっぱり14歳のときに自分の気持ちがはっきりしたのかもしれないですね。日本に帰ったら、いまの環境ではいられないと。思い返すと、無我夢中でした。 =====  異国の地で一人、演じることへの想いを頼りに走り続けてきた森尚子さん。今回のハリウッド超大作への出演をきっかけに、今後さらに勢いを増していくであろう彼女の活躍を、同じ日本人として応援していきたいですね。 ⇒【YouTube】映画『エベレスト 3D』予告 http://youtu.be/steUgHUHhXo <PHOTO,TEXT/望月ふみ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 『エベレスト3D』は全国公開中 配給:東宝東和 (C) Universal Pictures 『エベレスト3D』オフィシャルサイト http://everestmovie.jp/
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
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