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“ママ友は選べない”は間違い!いざとなったら関わらない勇気も必要<シングルマザー対談 第2弾 Vol.3>

シングルマザー対談 第2弾 Vol.3】

 フリーランスライターという職業で二人の子どもを養う『シングルマザー、家を買う』の著者・吉田可奈さんと、ひとり娘を抱えての離婚を機に起業し、たった4年で一握りといわれる若年女性高額所得者になった『シングルマザーの元黒ギャルが28歳で年収1000万円を達成した話』の著者・金田貴子さん。

シングルマザー1

吉田可奈さん(左)と金田貴子さん

 “シングルマザー”という環境をハンデと捉えず充実した日々を過ごすおふたりのスペシャル「シングルマザー対談」、Vol.3となる今回は、“シングルマザーに偏見を持つ人との上手なつきあいかた”についてお話しいただきました。

ママ友は選んでいい



――吉田さんの本には「保育園のママ友」に助けられたり、「階下のクレーマー・山田さん」とバトルを繰り広げるも和解したりと、周囲の人とうまくコミュニケーションをとっているように見えます。意識していることはありますか?

山田さん

『シングルマザー、家を買う』より

吉田可奈さん(以下、吉田):山田さんとは引っ越さない限り縁が切れないので、うまくやるにはどうしたらいいかを考えましたね。どこかに出かけたらお土産を渡したり、道で会えばとっ捕まえて会話をするようにしたり、無理やり仲良くするように心掛けました。人付き合いは本当に大変だけど、トラブルがあった時は相手をちゃんと知っているかどうかで状況が大きく変わったりもしますからね。

金田貴子(以下、金田):大事ですよね。吉田さんの対処法ってどんな場面でも言えることじゃないですか。読んでいてなるほどなって思いました。あと、ママ友とのつきあいかたも。「全部受け入れなきゃ」とか、「円滑にしなきゃいけないけど苦しい」とか、ママ友づきあいで悩んでいる人はたくさんいると思いますけど、つきあいやすい人を選んでいくことが大事ですよね。

ママ友

『シングルマザー、家を買う』より

――そもそも、ママ友は選べないと思ってしまいがちですよね。だから、多くの人が悩んでいる。

吉田さん吉田:そうなんです。だからこそ、そこの決断が結構大事。“ママ友”って子どもを介しての関係だから友だちではないと思うので、私はそれ以上の関係になれる相手を“友だち”として認識しています。本当に子どもを通しただけの関係の人って、気に障ることや聞いてほしくないことも平気で言ってくるじゃないですか。「年収いくら?」とか「子どもがかわいそう」とか。「母子手当っていくらもらってるの?」なんて聞いてくる人もいて、なんだか貧乏じゃなきゃいけないみたいな変なプレッシャーを感じるときもありますし。

金田:ありますね。区役所行くときはなるべくボロボロのスエットを着て、ネイルもしていかないほうがいいとか言われたことがありますよ。

吉田:シングルマザーだって人間ですよ? って思いますよね。そういう言葉をかけてくる人たちとは、つきあわない(笑)。必要最低限に表面上のコミュニケーションはちゃんと取りますけど、踏み込まないことを覚えた気がします。

金田:分かります! 私も校門の前で2時間くらい話しているママさんたちには挨拶だけで、仕事を口実にして足を止めないようにしていました。捕まったら最後だと思って(笑)。

吉田:「母子家庭は」とか「片親で育った子は」とか、そういう偏見って余計なお世話ですよね。私の場合は下の子に障がいがあるので、特に「障がい児を持つシングルマザーか」みたいな足かせをいっぱい味わってきました。でも、「いやいや、関係ないし」みたいな。「息子世界一かわいいし!」みたいな(笑)。結局、偏見を持って話す人とは性格的にも合わないと思うので、一歩踏み込むとイヤな空気が入ってきちゃうから「関わらない」っていう答えにいき着きましたね。

金田:無理してつきあう必要はないですよね。イヤな気持ちになりたくないし。関わらないのは互いに気持ちよくいるために必要な距離感なんですよ。

吉田:距離感! そう、それです!(笑)。

シングルマザー2

下手な同意はNGワード



吉田:あと、シングルマザーに対してのNGワードじゃないですけど、「うちも母子家庭みたいなもんだし」っていう人、いません?

金田:います! ご主人の出張が多いとか、帰りが遅いとかで「日中ずっと母ひとり子ひとりだから」って。

吉田:何か言うと「それうちも一緒。本当にわかる~」って言うけど、違うでしょって(笑)。それは、言っちゃダメ。

金田:どんなに旦那さんが忙しくて家にいる時間が短くても、1億円の家とか建ててもらっていたりするんだから、いいじゃん! って感じですよね。一緒じゃないじゃん!

吉田:全然一緒じゃない。「うちもそうよ~」って、どこで学んだその言葉? みたいなね(笑)。抱えているものとかスタンスとか全然違うんだから、下手に同意するよりもあっけらかんと接してくれるのが一番いいですよね。

※第4回に続く

【吉田可奈】
80年生まれ、フリーライター。西野カナなどのオフィシャルライターを務める他、さまざまな雑誌で執筆。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘は“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

【金田貴子】
80年生まれ。21歳で結婚、出産。24歳で離婚、シングルマザーとなる。離婚から半年後に起業、4年後の28歳のときに個人事業主として年収1000万円以上に到達。都内で美容系プライベートサロンを運営。

<TEXT/千葉こころ>

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