「しょうが焼き」がやわらか~くなる簡単なコツ3
【キレイになるお家ごはんvol.12】⇒Read in English http://joshi-spa.jp/459379
健康・美容に良い和食を、世界中の人が誰でもカンタンに作れるよう、レシピにまとめました。ヘルシーにするコツを楽しく学びながら、日本の家庭料理を楽しくマスターしましょう!
定食屋の超人気メニューと言えば、「しょうが焼き」。甘辛いタレが食欲をそそりますが、ショウガの新陳代謝促進と豚肉の疲労回復効果が合わさり、健康効果も抜群です。実はこのメニュー、何も考えずに焼くと、肉が硬くなってしまいがち。冷めてもやわらかい極上の仕上がりにするために、3つのコツを覚えましょう。
(1)「ロース」ではなく「肩ロース」を使う。
しょうが焼き用として売られている「ロース(左)」は、きめ細やな肉質が特徴ですが、水分が飛びやすく硬くなりやすいのが難点。そこでオススメしたいのが、「肩ロース(右)」。赤身の中に適度に脂肪が入っていて、ロースよりも扱いやすく、濃厚な旨味とコクを堪能できます。
(2)すじ切りをする。
赤身と脂身の間には筋(すじ)があり、それが加熱によって硬い壁となって、肉がそり返ってしまいます。筋にあらかじめ数カ所切り目を入れることで、見た目と食感が良い仕上がりに。
(3)塩分、糖分の入った調味料で下味をつけない。
塩やしょうゆなどの塩分は、浸透圧により肉の水分を外に出してしまいます。また、糖分はこげやすい原因になるので、両者とも最初から加えるのはNG。下ごしらえには、肉をやわらかくする酒とショウガ汁だけを使いましょう。
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・豚肩ロース塊 300g
・酒 大さじ2
・ショウガ汁 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1.5
・みりん 大さじ1.5
・ショウガすりおろし 大さじ1
・油 大さじ1
・生野菜(キャベツ、レタス、トマトなど) 適宜
1)豚肉の塊を5~7ミリの厚さに切り、すじ切りをしてバットなどに広げ、常温で酒とショウガ汁に漬け
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2)味付け用のタレとして、しょうゆ、みりん、ショウガすりおろしを合わせておく。
3)フライパンをあたため、油をひいて肉を焼く。豪快にじゅわっと音を立てるのではなく、ホットケーキのように優しく焼くことをイメージする。最初は中火。肉の表面に水分が出てきたらひっくり返し、弱火にしてもう片面をじっくり焼く。最後にタレを回し入れ、丁寧にからめながら1~2分焼く。
4)皿に生野菜をたっぷり盛り合わせ、焼き上がった肉を並べれば完成。
<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
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【スギ アカツキ】
東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
どんな時も元気になる王道メシ『しょうが焼き』
材料(2人分)
作り方
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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