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月30万円稼げるってホント?“引っ越しバイト”女性のリアル体験記

 3~4月は引っ越しシーズン。引っ越し会社の「アルバイト急募!」という求人広告もよく見かける。引っ越しは“稼げるバイト”と言われ、月収25~30万円も可能なんて噂もあるけど、ホントなのか? そして、女性でもできるのか?  大手運送業社の引越部門で、アルバイト期間も含めてトータルで8年間働いた私・尾山奈央が、その裏側をご紹介しましょう。

シーズンによって月30万円~10万円以下と不安定

 一口に引越といっても、受け持つ工程によって、仕事内容や給与が違ってくる。 1)受注センターで、引越の注文を受けるスタッフ。 2)お客さんの家に行き、見積もりを作るスタッフ。 3)お客さんの家で、荷物を梱包・開梱するスタッフ。 4)梱包された荷物をトラックまで運ぶスタッフ。 5)トラックを運転するスタッフ。  8年間で(5)のドライバー以外をすべて経験したが、何一つとして、楽チンなポジションはなかった。  私の会社では、女性がアルバイトで入ってきた場合、まず、荷物を梱包・開梱するスタッフとして作業現場に送られた。他社でもそのパターンが多いので、ここでは梱包・開梱スタッフのアルバイト時代に絞って待遇についてお話ししよう。 ●時給  私の場合、梱包・開梱スタッフ時代は時給900円からスタートし、最終的には1100円で落ち着いた。  3~4月は1日10件分の作業をすることも珍しくなく、月収30万円を越したりもする。ところが、引っ越しの少ない季節には月収10万円に満たない時もある。  とても不安定な職種なので、あくまで他のアルバイトの副業として考えるほうがいいと思う。私は18歳から1年間、わけあって引越バイト一本で生計を立てようとしたが、失敗して一週間200円の食費で何回も過ごすハメになった。  ちなみに、その後の引っ越しスタッフ時代、私の食費は、多い時で1日4000円、どんなに少なくても1日1000円かかっていた。肉体労働なので食べる量が多いし、現場近くでの外食や作業中の飲み物代もかかる。出費も多いのだ。

スタッフに物損を弁償させる会社にご用心

●チップ  私が働いていた会社では、お客様からチップをもらうことは禁止されていたが、たまに断りきれずにもらってきてしまう社員がいた。そんな時は、分けてくれたりして、アルバイト時代には単純にそれを喜んでいた。 ●物損を会社が補償するかどうか  給与面では同業他社に比べて良くはない会社だったが、同業他社から転職してくる人や、一度同業他社に行っても戻って来る人などが多かった。  その一番の理由は、物損事故(お客さんの荷物を壊した・傷つけたなど)の補償をすべて会社が背負ったからだと思う。  会社がきちんと保険をかけて、会社が負担してくれる……当たり前のようだが、そうでない引越業者もある。スタッフに弁償させる会社もあるので、働くときはよく確認したほうがいい。

女性が多い「梱包・開梱スタッフ」は楽じゃない!

 荷物の梱包・開梱というと、楽なポジションに見えるが、実はそうでもない。  まず、頭と気を使う。新居でどの荷物を部屋に持っていくのか、どの家具に収納するのか、前もっての打ち合わせから始まり、作業中も接客業と肉体労働を同時にやらなくてはいけないのだ。  でも、トラックに運ぶ人は別にいるんだから、カラダは楽なんじゃない? と思われそうだが、答えはNo! 腰痛は引越作業員の職業病みたいなものだが、梱包・開梱スタッフもそれは同じだ。  でも、引っ越しバイトには意外な魅力がある。それは、職場で恋がめばえやすいこと! いったいなぜ? <TEXT/尾山奈央> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
尾山奈央
1980年生まれ。脚本家、エッセイスト。著書に『1年で20キロやせた私が見つけた月1断食ダイエット』(泰文堂) http://oyamanao.com/
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