●孝雄さん(仮名・34歳・会計士)の証言
以下は夫からの一方的な不満なので、妻には妻の言い分もあるはず。とはいえ、「夫からはこう見えている」というケースとして参考にして頂きたい。
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2年前、10歳年下の女性と結婚した孝雄さん。趣味でやっていたロックバンドのファンだった女性と2年間交際し、子宝に恵まれたのを機に結ばれた。
「当時、勤めていた事務所から独立したばかりだったので、食わせていけるか心配でした」
不安は的中。リーマンショックのあおりを受け、仕事が激減した。月収は手取りで18万円ほどに落ち込む。1歳の幼子を抱えた妻は働きに出られず、家族で暮らしていたマンションの家賃が払えない状況に。
「やむにやまれず、僕の親と同居を始めました。実家は持ち家ですが、二世帯仕様ではなく、キッチンと風呂は共同。家には食費も込めて月に5万円入れていますが、親には頭が上がらない状態です。僕の母親は、同居を機に家事をすっかり妻に任せるようになり、そのくせ子育てには口出ししてくる。最近、妻は同居のストレスを僕にぶつけるようになってきました。親の前ではいい顔をしていますが、僕と2人きりになると『長男の嫁を演じてやった』が口癖です」
マンション暮らし時代は、帰宅すると温かいご飯が食卓に並んでいたが、最近はキッチンまで自分で取りにいくようになり、食器洗い、洗濯も孝雄さんがすることもあるという。
「妻の機嫌が悪いと蹴られたり、リモコンを投げられたりもします。深夜、寝ていると叩き起こされ、『喉が渇いた』とか、『アイス買ってきて』だのと、コンビニまで買いに行かされることもありますね」
こんな状況なので、家に帰っても安らげない。必然的に仕事場にこもるようになり、帰宅は深夜3時すぎになることもしばしば。SEXはもう4か月もしていない。
「妻は第2子を欲しがっているので、なんとかしなきゃとは思うのですが、親の目も気になるし、すれ違う生活で、そんな気分になれない。状況を改善しようと話し合ったこともありますが、延々と愚痴られるのがしんどくて、最近は僕が逃げている状態です」
昨年末には、孝雄さんの隠していた借金100万円(ギター代)がバレた。妻は激怒しながらも、独身時代の貯金とへそくりで全額返済してくれたという。
「ますます妻に頭が上がらなくなりました。現在は僕の小遣いはなし。趣味もすべてやめました。タバコと発泡酒だけはやめられませんけどね(笑)。今は、早く家族3人で暮らせるよう、頑張って稼がなきゃと思っています。とにかく、頑張るしかありません!」
アフィリエイトで月2万円ほど副収入を得て、20万円ほど貯金も貯まってきたというが……。
こんな状況で、夫のギター代を返してあげた奥さんの姿に泣けてくる。日本の貧相な保育園事情では、なかなか働きにも出られないし、切ない話である。
― 結婚生活[リアル満足度]白書【4】 ―