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育休給付金のアップで「また育休バッシングが…」

 いつかは子供が欲しい…と思っている男女に朗報です!

育児休暇 現在、育休中に雇用保険から給付されるのは「賃金の50%」。それを、最初の半年間は「賃金の67%」に引き上げよう、という案を、厚生労働省が作業部会に提示しました(2013年10月29日)。

 もし夫婦で半年ずつ育休を取れば、合計で1年間は67%がもらえ、大幅アップになります。パパもママも育休を取ってね!子供産んでね!と、国がバックアップしているわけで、厚労省は2014年度中の実施を目指しています。

育休をめぐる感情のもつれ



 ところが、周囲の働く女性に聞くと「給付が増えるのはいいこと。けど問題はお金だけじゃないのよね…」「育休中にもらえる額が増えると、また”育休バッシング”が起こるんじゃないか…」と複雑な反応の人も。

 案の定、今回の給付アップ案を受けて『週刊ポスト』はさっそく「『育休』取って月28万円もらうイクメン男性社員をどう思いますか?」(11/22号)という記事を掲載し、「部下なら困る」「甘えている」などというオヤジ世代の声を紹介しています。

  思えば、今年6月に安倍首相が「育休3年」案を口にしたときには、『週刊現代』が「女子が女子を叱る 【育休問題】甘ったれた女子社員たちへ告ぐ」(7/27・8/3号)といった特集を、何号か連続で組んだものでした。

 オヤジ世代がブーブー言うのは、まあ想定内。でもややこしいのは、職場の若い男性や、ときには女性までもが、育休や復職について微妙な”ホンネ”をのぞかせることです。

育児休暇「正社員で結婚できて子供も産めた女性って、私から見れば”勝ち組”ですよ。育休取ってる人の収入が、働いてる私の給料とたいして変わらないと知って、複雑な気持ちでした」(派遣・33歳・女性)

「仕事のできる人なら育児休暇のあと戻ってきてほしいけど、そうじゃない人はねえ…。育休中に子連れで旅行してる写真とかをフェイスブックで公開しまくってるのを見ると、『こっちはシワ寄せで大変なんですけど』と、正直、イラッとしますよね」(流通・38歳・男)

「復帰しても明らかにヤル気のない人がいた。『働いてないと保育園に入れないのよね』と言ってるのを聞いて、保育園のために形だけ復帰したの?と思った」(IT・41歳・女)

 そもそも育休や復職は、働く男女の「当然の権利」だし、子供が増えれば長い目で見て日本人全体にとってハッピーなこと。と、頭ではわかっていても、職場に余裕がないと感情的にもつれてしまうのが、この問題の難しいところです。

 その難しさを反映してか、女性の育休取得率は平成20年度の90.6%をピークに下がり気味。平成24年度は83.6%に減ってしまいました(雇用均等基本調査)。

上司・同僚とのゴタゴタをどうする?



 育休問題については、ネット上でも、さまざまな議論が飛び交っています。

 たとえば『東洋経済オンライン』の「産めよ育てよ働けよ!?ワーキングマザーバブルがやってきた」では、育休ママの「半径5メートルの“敵”」、つまり上司や同僚とのあつれきを、女性ジャーナリストがシビアにリポートしています。

●http://toyokeizai.net/articles/-/11663?page=4

 ミキハウスの出産情報サイトの「【座談会】先輩ママに聞きました! 上手な職場復帰は、産休への入り方から始まっている?」という記事では、産休・育休・復帰のコツを話し合っています。

 参加者の一人はヤフーの女性社員ですが、「ヤフーは産休からの復帰率が95%を超えた」というから羨ましいかぎり。

 それでも「実際の運用面で不満の声が上がっているのも事実です。最近社内の有志で『ヤフーウーマンプロジェクト』というものを立ち上げて、未婚・既婚問わず女性社員に向けて、今後のキャリア設計について考えようというワークショップを企画しています」と、社員自らがんばっている様子。

●http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-807.html

 また、連合(日本労働連合会)は通称「マタハラ」こと「マタニティ・ハラスメント」=妊娠・出産を理由にした解雇や嫌がらせ対策に積極的に取り組んでいます。つい最近、マタハラへの対抗策や法律知識をまとめた『働くみんなのマタハラ手帳』(PDF)がHPにアップされました。

●http://www.jtuc-rengo.or.jp/gender/matahara/data/matahara_techo201310.pdf

 連合の「マタハラに関する意識調査」(2013年5月)には、先輩ママからのアドバイスとしてこんな声も載っていました。

「不妊症の治療をしている人や子宮がんで妊娠できない人がいる可能性を考え、職場内では妊娠・出産の経験を自慢たらしく話さないことが鉄則」(46歳、パート・アルバイト)。

 ああ、なんか日本の職場って、気苦労が多すぎる!
<TEXT/女子SPA!編集部>




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