セックスレス、親の干渉…夫たちはなぜ家庭に疲れているのか
「家族の笑顔が励みです」と爽やかに笑うスポーツ選手をよくテレビで見るけれど、どうやら、「家族=幸せ」と思っていない人も多いらしいのです。
暮らし方が多様化した今、30~40代の男性を中心に、家庭でこれまで以上の役割が求められて「家族」に疲れてしまっている人が増えているといいます(前回記事 『「家族に疲れた」30・40代夫の胸の内。あなたのダンナは…?』http://joshi-spa.jp/568266 参照)。もしかしてウチのダンナも…?
そこで、30〜40代の既婚男性2000人に「『家族に疲れた』と感じたことはありますか?」というアンケートを実施(※)。家族をしんどいと感じる原因が浮き彫りになりました。
Q1.「家族に疲れた」と感じたことはありますか?
・YES 1180人
・NO 820人
「疲れたと感じたことがある」と答えたのは全体の約6割。「家族」はもはや安らぎではないのでしょうか? 昨年『家族という病』(幻冬舎新書)という本が50万部超のベストセラーになったのもうなづけるような…。
Q2.「疲れた」と感じる対象は誰ですか?
※Q1で「YES」と答えたうち500人に調査
・妻 215人
・自分の親 167人
・子供 47人
・妻の親 39人
・自分の兄弟&姉妹 19人
・妻の兄弟&姉妹 10人
・その他 3人
「家族に疲れた」の原因となる対象者は「妻」が約4割!妻としてはムッとする結果です。また「自分の親」が約3割、次いで「子供」と答えたのが約1割。イクメンブーム以降の“育児疲れ”も一因?
Q3.「疲れた」と感じる原因は何ですか?(複数回答)
※Q1で「YES」と答えたうち500人に調査
・妻への倦怠感 100人
・親からの過干渉・依存 90人
・セックスレス問題 77人
・趣味の時間がない 67人
・家事の分担 61人
・子供を巡る価値観のズレ 59人
・生活費の困窮 49人
・妻からのモラハラ 48人
・親の介護 40人
・親との同居生活 37人
・育児の分担 37人
・遺産相続 4人
上位は「妻への倦怠感」や「セックスレス」など妻関連。「親からの過干渉・依存」も約2割に上り、実家との関係に悩む男性が少なくないようです。
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「妻への倦怠感」が1位となった今回の結果。女性側からすれば「そんなのお互いさまだよ!」という感じですが。
私たちや社会が夫に多くを求めすぎなのか、男たちがヘタレになったのか、はたまた「家族は素晴らしい」という幻想に縛られすぎて失望するのか。いずれにせよ、ダンナに壊れられても困りますから、一度じっくり言い分を聞いてみるほうがいいのかも…。
※全国の都市部で暮らす30~49歳の既婚男性(正社員・契約・派遣・公務員)に調査。2000人アンケートで「家族に疲れた」と感じたことがある1180人(59%)から無作為に500人を抽出し、その原因について詳しく聞いた。
―家族に疲れた症候群【2】―
