障がいをもつ息子の小学校、どうやって選ぶ?【シングルマザー、家を買う/57章】
<シングルマザー、家を買う/57章>
バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。
障がいを持つ息子は、来年の春に小学1年生となる。
あんなに小さかった息子が、(いまもかなり小さいが)もうランドセルを背負うようになるとは感慨深いものだ。
とはいえ、障がい児が入学するまでには、健常児の小学校入学とは比べものにならないほど、やることがたくさんある。それは幼稚園では年長と呼ばれる5歳児クラスになった瞬間から始まった。
保育園もあと1年。年長クラスとなった息子のリュックに入っていたのは、「特別支援学級を考える保護者さまへ」と書いてあるお知らせだった。
表出性言語障がいにより言葉を話すことができない息子には、年少クラスから保育園の先生とは別に加配(障がい児担当保育士)の先生がつけられていた。普通学級に入ることは難しいことはわかっていたが、この紙をもらうことで少なからずショックを受けた。でも、それを受け止めるのも、障がいを持った子の親だからこそ超えるべきハードルなのだ。
そこには、住んでいる地域の教育センターへ、小学校の説明会に行くよう書かれていた。早速、私は一番近い日の説明会の予約をし、出かけることにした。
自転車で20分ほど離れた教育センターでは、特別支援学級に入るために何をすべきか、という説明会が行われていた。そこで、子どもが一番どこで勉強をするのがふさわしいのか見極めるため、数々の学校を見て回ることを勧められたのだ。
ちなみに私が住む地域では、“情緒”と“知的”、“言葉”で学級が分かれており、知的障害をもたない自閉症や学習障がいを持つ子供は“情緒”、軽度の知的障害を持つ子供は“知的”の特別支援学級を勧められる。
そして、“言葉”は息子のように言語を持たない子供が通うのではなく、吃音やどもりがある子供が通う教室になる。さらに、肢体不自由な子供や、重度の知的障がいの子供は、養護学校という選択肢があるということも紹介された。
その説明を聴いた瞬間、我が家の息子は、言葉がでない知的障がいとなるので、勝手に知的の特別支援学級に行くのだと思っていた。
超えるべき最初のハードル

特別支援学級と養護学校
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