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「私がモテないのは社会が悪い」という女の言い分

多くの女性が「男に愛されるようにふるまおう」と一生懸命になっている昨今。ところが、それに逆行するように、“モテない・媚びない”ことをアピールして、自分を「喪女」と称する女性たちがいる。いったいなぜ!? 自称・喪女の人たちに聞いてみた。

<社会派・野心家系>

まずウィキにのって、将来は女傑と呼ばれたい!



「一度もモテたことがなくて、“迫害されてきた”意識が常にあるから、差別が大嫌い!」

 と声を荒らげるのは皆川康子さん(仮名・26歳)だ。“男が美女に群がる社会構造”が憎いのだという。

「モテないことに悩んだ結果、この社会構造が悪い、という結論に行き着きました。モテるコを批判するのではなく、そういう女の仕草にコロッといってしまうバカな男や、そういう風潮をつくり上げる社会がダメ。カースト最下層のリアル喪女は私たちよりも自信がなく、発言力も弱い。彼女たちの分も代弁したいんです」

 こう早口で持論を展開する皆川さんは、そこから発展して、今ではすっかり社会派に。

「ほかの社会問題もいちいち分析しますね。石原慎太郎を大喜びで支持する“ネトウヨ”や、少し前の”河本準一の母の生活保護問題”に騒いだ人たちの視野の狭さには辟易します。立場が違う人のことを想像できないんですよね」

 さらにはこんな突拍子もないことを言い出した。

「早いとこWikipediaに載って、将来は、“女傑”と呼ばれるような存在になるのが夢。最終目標は紫綬褒章をもらうことです」

<ストイック>

恋愛で心を乱されたくない



 湯本奈美さん(仮名・30歳)には、昨年、人生で初めてのモテ期が訪れた。

 普通なら喜ぶべきことのはずなのだが、どうも話はそう単純ではないらしい。

モテ「恋愛で心を乱されたくないんですよ。ストイックであることが自分のアイデンティティでもあるのに、モテてしまったら、それが折れてしまう。あれはもう禁断の果実だった!

喪女はモテ期なんて味わっちゃダメ。喪女の精神性って修行僧みたいなもので、こじらせ続けているべき、みたいな縛りが心の中にある。修行僧の前に女人が現れて、胸をボインとやられると途端に崩れるわけです」

 モテ期と言っても、せいぜい数人の男性から食事の誘いを受けたくらいだそうだが、喪女マインドを持つ湯本さんにしてみれば、刺激が強すぎたよう。

「元来、消しゴムを拾ってくれただけで、『この人、私のこと好きなのかしら!?』と中学生みたく妄想してしまう性質があるので。普段はそうならないように、ストライクゾーンも心も何もかも狭くしています。ツッコミ体質で、自分のことも他人のことも批判的に見るクセがありますしね」

 生涯で一度たりともモテ期が来てない人が聞いたら微妙でしょうけれど……。

<TEXT/朝井麻由美  PHOTO/Bruno1998>
― 非モテをアピールする自称・喪女の肖像【2】 ―

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