非モテをアピールする“サブカル女子”の行く末は…

 多くの女性が「男に愛されるようにふるまおう」と一生懸命になっている昨今。ところが、それに逆行するように、“モテない・媚びない”ことをアピールして、自分を「喪女」と称する女性たちがいる。いったいなぜ!? 女子カルチャーに詳しい2人の識者に話を伺った。

カルチャーはブスのもの!イイとこ取りサブカル美女に喝
by 少年アヤちゃん



 非モテイベントを主催し、“オカマ界の喪女”を自認する少年アヤちゃんは、昨今の“喪女現象”をどう見ているのだろうか。

「喪女はちょっと不器用だけど他人のことにも気を使う娘が多い。それに比べて、顔のかわいい似非サブカル女は最悪。もともとカルチャーはブスのものだったはずなのに!」

 リア充に虐げられた喪女たちが、それをバネに表現欲求を発揮してカルチャーの世界を築きあげたのに、結局は後から来た美女たちにイイとこ取りをされてしまう……アヤちゃんに限らず、こういった恨み節を語る喪女は少なくない。

 アヤちゃんに言わせれば、そういった風潮を助長しているのは、「似非サブカル女子にオッ立てている」男たちだという。

「オカマも女も見た目だけで判断されてしまうのが現実で、そこから漏れてしまったコたちが喪女になる。だから、私みたいにモテないオカマと喪女は仲がいいの」

 男性は、サブカルの雰囲気をまとった美女に目がない。でもその土台は、討ち死にした喪女たちの屍によって作られている、というのである。

【少年アヤちゃん】
イベントを主催するほか、kawade web magazineなど複数のサイトでエッセイを連載中

“喪女力”を持て余すと将来はただの変なおばさんに
by 辛酸なめ子さん



“負け美女”に“モテない系”――喪女に限らず、ここ数年であらゆるモテない名称が生まれた。この現象について、女子カルチャーに詳しい辛酸なめ子さんに聞いてみた。

「キャラの枠に入らなきゃという強迫観念を感じますね。人と違うことをして自己表現をする喪女も多いですが、違いすぎるのは寂しいから、同じ性質の人とグループをつくりたい。

昔はオリーブ系、アンノン族と、雑誌で分けられましたが、今はゆるふわ系、森ガールと、ファッション以外の部分でキャラ分けされています。

ファストファッションブームで誰もが似たような服を買えるようになった分、言動などの内面を押し出さないといけないのかもしれません」

 また、今回取材したうち、7割以上が女子校出身であるという特徴も見られた。

「共学だと男子の目もあって、はじけた表現ができないけど、女子校は逆にヒネりのない発言をするとバカにされるので、批判や毒舌ばかりが鍛えられます。女子校は喪女養成機関ですね。ただ、表現活動に昇華できないと、単なる奇人なだけで人生が終わるので、喪女街道を歩むには相当の覚悟が必要です……」

 それでも表現活動に邁進するもよし、モテ追求に転向するもよし、あらゆる女性に幸多かれ!と祈りたい。

【辛酸なめ子さん】
漫画家、エッセイスト。女子校出身。女子カルチャー、セレブなどについて、毒を込めて分析する。近著に『妙齢美容修業』

<TEXT/朝井麻由美 PHOTO/Valentyna Chukhlyebova>
― 非モテをアピールする自称・喪女の肖像【5】―




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