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夢のマンション購入 現実は陸の孤島で空しい週末

 20代の頃は時間を忘れて遊びほうけることもあったが、30代にもなると男女問わず「年を重ねるたびに友だちが減っているような気がする」という声を多く聞く。

 では、「友だちがいない」と自認する人達はどんな生活を送っているのか? それぞれ独特の「友達論」を展開する男性ともし結婚したら……こんな休日をすごすようだ。

郊外マンションで完全孤立 空しい休日も家族のため



<長沼寛太さん(仮名)37歳・不動産会社・10年目・年収500万円>

 不動産会社営業マンの長沼寛太さんは長男誕生を機に、神奈川県某市の駅から徒歩15分の閑静な住宅地に3LDKのマンションを購入。共働きの妻と2歳になる息子と暮らしている。

「独身時代は毎日のように飲み会や合コンに参加。ヤンチャしてましたが、今はまったく誘われず、友だち付き合いも消滅しました」

 最大の原因は家の遠さ。そこは都内に出るまで電車で1時間半もかかる、まさに陸の孤島だ。

「引っ越したばかりの頃はまだ飲み会にも積極的に顔を出してましたが、帰りの電車の乗り継ぎが面倒くさくて断るように……。そうこうしているうちに、誰からも誘われなくなってしまいました。このままではいけないと思いつつも、たまの休みにわざわざ都心に出かける気には到底なれません」

 そんな状況に追い打ちをかけるのが、イレギュラーな休日。職業柄、土日もどちらかは必ず仕事で、空いた週末は当然ながらがっつり家族サービスが待つ。

「かといって平日の休みに付き合ってくれる友だちなどいないので、もっぱら家でゴロゴロするしかない。ゴロゴロに飽きたらスポーツジムに行って、サウナとジャグジーに入ってボーッとしています」

 取材当日、行きつけのスポーツジムに行くもまさかの休館日。行くあてもなく途方に暮れる彼に掛ける声も浮かばなかった。

「正直、空しくなるときもありますけど、家族がいるんで仕方ないですよ。じゃあ、今から家に戻ります。妻と子どもが帰ってくるまでに家の中を片づけておかないと叱られるんですよね……」

 そう寂しく笑い、カーテンを閉め切ったリビングで背中を丸めて積み木をしまう長沼さん。こうして孤独な休日が終わっていく。

― 「友だちが減っていく現象の恐怖」【8】―




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