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「経験人数1000人」と「フォロワー1000人」、どっちがイケてるの?

 中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに恋愛をロジカルに分析するコラムニスト、堺屋大地です。  今回は、以前書かせていただいた「草食系男子が増えた知られざる理由」の回の続編的な内容です。  その記事の中で、童貞という存在が市民権を得て、男社会に蔓延していた「男ならセックスにガツガツすべきである」という価値観が薄れていったことが、草食系が増えた隠れた要因だと解説しました。  今回はその現象が「ヤリチン」という存在に与えた影響を解説させていただきます。
ヤリチン

※写真はイメージです

かつては羨望の眼差しも

 ひと昔前、経験人数の少ない奥手男子たちの中には、ヤリチンに対して「女のケツばかり追いかけてみっともない」と思いつつも、ほのかに憧れを抱く者もいました。心の奥底で「僕もあんなふうにとっかえひっかえ女のコとエッチしてみたいな」と。  ヤリチンは、考えようによっては、とても純粋です。誰もが持っている性的欲求をとても素直に体現しています。“ストイック”とは“禁欲的”といった意味なので矛盾する表現になりますが、ヤリチンはセックス(性欲)のためならとことんストイックになれる生き物です。  競技に命を懸けているアスリートのみなさんからすればとても失礼な話でしょうが、ヤリチンは経験人数という記録を伸ばすために、アスリートのように自身を追い込むことも厭わない。別の例え方をするならば、ヤリチンにしてみれば経験人数の数字は『ドラゴンボール』でいうところの戦闘力のような感覚もあるのです。  ですから、奥手男子たちから「みっともなくて僕には真似できないわ」と呆れられながらも、経験人数が三桁を超えるヤリチンは一部から羨望の眼差しを受ける存在でした。
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「経験人数1000人」より「フォロワー1000人」
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