ストレスで本当に人は死ぬ!「キラーストレス」が怖すぎる
「キラーストレス」という言葉をご存じだろうか?
2016年6月に放映されたNHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」(2夜連続)は大きな反響を呼んだ。
番組によると、ストレスが突然死やがんを引き起こすメカニズムが、最新の研究でわかってきたそう。脳の扁桃体が不安や恐怖を感じると「ストレス反応」が起きて、これが長く続くと、血管が破壊されるなどの異常が起きて、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすというのだ。
今回、30~40代で若くして亡くなった人の遺族・知人にヒヤリングしたところ、発症前に「強いストレスを抱えていた」という声が少からずあった。もしあなたや、あなたの夫がストレスにさらされているなら、それが「キラーストレス」になる前に手を打ちたいものだ…。
1)息子の事故から4か月。父親も脳溢血に…(45歳・銀行員のケース)
「20歳の息子さんをバイク事故で亡くしてしまった父親(45歳)が、それから毎日お酒を浴びるように飲んだら、4か月後に本人も脳溢血で亡くなってしまった。息子に先立たれて本当にショックだったようです」(知人)
たしかに子供の早すぎる死は、親にとっては言葉にならないほどのストレスである。
2)プレッシャーも一因? 寝ている間に突然死(36歳・自営のケース)
「実家の製薬会社を立て直すため、祖父とともに新しい事業を始めるところだった兄(36歳)。おそらく跡取りとしてのプレッシャーは相当だったはずです。
東京の仕事も辞めて田舎に帰ってきた兄は、しばらくして毎日体の不調を訴えていました。ある日、深夜に息をしていないことを同居していた母親が気づき、帰らぬ人となった。死因は不明です」(弟)
3)クビ、家庭崩壊…夜中に異常ないびきをかいて(46歳・無職のケース)
「自己都合で大手銀行を辞め、次の職がなかなか決まらなかった知人(46歳)。奥さんからも毎日責められたりして、どこにも居場所がなかったようです。もともと無口なタイプだったので、妻に反論もできないし、罵詈雑言を浴びる日々だったようです。
亡くなる直前に少し会ったら、相当顔色が悪かったのを覚えています。それから間もなく、夜中に異常ないびきをかいて、救急車で運ばれたら脳出血だった。帰らぬ人になってしまいました」(知人男性)
逃げ場がない、自分でも消化できない。そんな極限のストレスが死につながるとは……。
ちなみに、冒頭のNHKスペシャルは『キラーストレス―心と体をどう守るか』という書籍になっていて、最新のストレス対策も書かれているので参考になるかもしれない。


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『キラーストレス―心と体をどう守るか』 NHKスペシャルシリーズ「キラーストレス」の出版化。知らないうちに、私たちの心と体をむしばむストレスを“キラーストレス”と名付け、そのメカニズムを最先端の知見で明らかにしていく。また、効果が実証されている「コーピング(ストレス対処)」や、世界で話題の「マインドフルネス」など、さまざまなストレス対策法を紹介する。ストレス大国ニッポンに生きる人々に警鐘を鳴らす一冊。 ![]() |