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新種のダメ男!? 「カルテット」のクドカンみたいな“言えない男”が増えている

 ドラマ『カルテット』(TBS系列)が話題だ。初回放送からストーリーに何かと伏線が多く、WBC中継で放送が23時スタートになろうとも、リアタイ視聴者がSNSで大騒ぎ。人気ぶっちぎりのまま3月21日(火)に最終回を迎える。
「カルテット」公式サイトより

「カルテット」公式サイトより http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

 特に早乙女真紀(松たか子)と巻幹生(宮藤官九郎)が演じた夫婦のすれ違いについては反響が大きかった。既婚者は「すれ違ってしまうのは…分かる」「切ない」と共感をしていたけれど、独身の私、ライターのスナイパー小林が気になったのはズルささえ感じる幹生の性分だった。

「本音が言えない」新種のダメ男をドラマに見た

 私が疑問に感じた箇所はこうだ。お互いに惹かれあって結婚して幸せだったはずなのに、実は本音が言えないでいた幹生。唐揚げにレモンをかけるのは嫌いなのに「地球イチ美味しいよ!」と言ってしまう。自分が気に入った本を真紀にプレゼントしたのに、読まれないまま鍋敷きにされてこっそりと傷つく。 ……その場で「レモンは苦手だ」「これは俺がプレゼントしたものだよね。少しは大事にして欲しい」と言えばいいのに。 「こんなんじゃだめだ。このコは俺の妻だし、恋に落ちて結婚したんだから頑張らなきゃって」と、自分を追い詰める幹生。 ……そんなに頑張らなきゃいけないのが結婚なのだろうか? 未婚の私には謎の世界である。幹生は妻には言えないのに、他人には「愛しているけど好きじゃないんだよ。それが結婚」と愚痴る。そして心に溜まった小爆弾が爆発し、ある日、妻の元から失踪してしまう。  私は大雑把なO型で、思ったことは割と口にする幹生とは真逆の性格だ。大事な人には本音を共有したいと思うほうである。でもこの一連の行動は夫としてあまりにも悲しいし、ズルい。  最近では傷つきたくなくて告白できない男も増えているというじゃないか。結婚への希望が全速力で遠ざかっていく音が聞こえたので、実際の男性はどう感じたのか周囲の人間に聞いてみた。
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「気持ちが分かる」幹生病が世に蔓延中!?
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