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新婚・高橋愛に女性ファン熱狂。女が女性アイドルにハマる理由とは

 女性アイドルにハマる女性が増えている。AKB48やももいろクローバーZ、Perfumeといった人気グループがしのぎを削り、モーニング娘。の人気も再燃。アイドル戦国時代を支えるのは、男性ファンばかりではない。握手会やコンサート会場では、女性ファンが女子会さながらに盛り上がっている。なぜ、彼女たちは同性アイドルにハマるのか。元モーニング娘。高橋愛の新CM撮影の現場で、女性ファンたちに聞いてみた。

高橋愛 高橋愛は、ピン芸人・あべこうじと2月14日にバレンタイン入籍ということで、まさに幸せの絶頂にある。その高橋愛が出演するエステーの防虫剤「ムシューダ」の新CMでは“共演者”として本物のファンを募集。撮影日の2月8日は大雪という悪条件の中、98名のファンクラブ会員が集まった。そのうち女性は48名。もっとも多かったのは20代で全体の4割、続いて10代が25%を占めた。

きっかけはYoutube映像。「見ているだけで元気をもらえる」



「周囲にも女子アイドルが好きな女のコはめっちゃいますよ。ただ、AKB48やももクロが好きな子はどちらかというと『カワイイから好き!』とか、『流行ってるから』みたいな感じ。愛ちゃんみたいに、グループを卒業しちゃったコを応援してるのは、やっぱりディープなほうかも(笑)」

 こう語るのは、女子大生のえなさん(仮名・22歳)。自身は10代後半に、Youtubeでモーニング娘。のミュージックビデオやライブ映像を見て、ハマったという経験を持つ。さらに、こう続ける。

「高橋愛ちゃんって、とにかくライブパフォーマンスがすごいんですよ。歌もダンスもうまいし、表現力がハンパない。当時、私もダンスをやっていたからなおさら、スゴい! って思ったのかも」

 ジャニーズも好きだという、ころんさん(仮名・25歳)は、「男子アイドルに対する気持ちと、女子アイドルに対するそれは、全然違う」と語る

「男子アイドルも、フツーにかっこいいなあと思うけど、女子アイドルはキラキラ感が尋常じゃないんです。同年代という親近感もあるし、自分にはできないことを実現しているという憧れもある。見ているだけで元気をもらえるし、私も頑張ろうって思えるんです」

高橋愛 ゆっちゃんさん(仮名・23歳)がハマったきっかけもYoutubeだった。大学時代、気まぐれで、子どもの頃大好きだったモーニング娘。の動画を再生した。気づけばYoutubeを見ることが日課になり、ライブにも足を運ぶようになった。

「初めて女子アイドルのライブに行ったのは『Hello! Project 2011 SUMMER』です。それまでは、コアなファンの人たちが行く場所というイメージがあって、避けてたんですが……。愛ちゃんが卒業すると聞いて、早く行かないと “モーニング娘。の愛ちゃん”に会えなくなる! と勇気を出して、チケットをとったんです」

 会場には「モーニング娘。のオーディションを受けたことがある」という女のコたちもいた。みんちゃんさん(仮名・22歳)も、その一人だ。

「ずっとアイドルになりたかったんです。それも、モーニング娘。に入りたかった。あのメンバーの一員として、ステージに立ちたかった。『あのとき、オーディションに受かっていたら、私の人生どうなってたかな』と、今でもときどき想像しちゃう(笑)」

アイドル また、ライブやイベントに行くと、友達が増える。それが原動力になっているという声も多かった。前述のえなさんは、こう振り返る。

「Twitterで情報交換するうちに仲良くなって、初対面なのに一緒に泊まりがけのファンクラブツアーを申し込んだこともあります。同じアイドルを好きというだけで、会った瞬間から意気投合でき た。他の人間関係ではありえないですよね」

 高橋愛が舞台に出るときはファン仲間とお金を出し合い、公演祝いの花を贈る。今回のCM制作現場に、自分たちで作ったオリジナル応援パーカーを身につけて参加した。

「ひとりで応援してたときも楽しかったけど、ファン仲間と一緒に応援するのはもっと楽しい。一緒に盛り上がれる相手と出会えたのも、愛ちゃんのおかげだなって思います」

パッとしなかった青春時代をやり直せているような気分になれる



 30代女性にも聞いてみた。

「壁にぶつかりながら、アイドルとして成長していく姿を見ると、自分も一緒になって青春時代をやり直せているみたいな気分になれるんです」と語るのは、ゆめさん(仮名・37歳)。高橋愛がモーニング娘。入りを勝ち取った「モーニング娘。LOVEオーディション21」(2001年)以来のファンだという。

「自分が10代の頃は正直、ぜんぜんパッとしない青春時代を送ってたんです。だから、心のどこかに『もっとキラキラしたかったな~』という想いがくすぶってる。“キラキラ女子の鑑”みたいなアイドルの子にキャーキャー言いながら、自分が味わえなかった時間を追体験してるのかも」

「私の場合は完全に憧れです」という、うみさん(仮名・35歳)はファン歴9年。2006年にリリースされた写真集「19」をきっかけに、高橋愛に夢中になった。

「愛ちゃんと同じ服を買い、髪型を真似して……。20代の頃は本気で『愛ちゃんになりたい!』と思っていました。今も、心のどこかで思い続けているのかも。絶対なれないって、頭ではわかっているんですけどね(笑)」

 うみさんは、高橋愛のライブや握手会、ファンクラブイベントに通ううちに、ファン仲間の男性と意気投合し、結婚。「2人とも愛ちゃんが大好きなので、結婚記念日も愛ちゃんの誕生日なんです」と笑う。

「愛ちゃんのおかげで幸せになれたから、愛ちゃんにも幸せになってほしいです。最初はあべこうじさんがどんな人がわからず、不安に感じていました。でも、結婚発表をしてから、愛ちゃんがすごくきれいになったのを見て、大丈夫だなって(笑)。女性って、幸せな恋愛をしているかどうかは、顔を見ればわかりますから」

 一方、「物心ついたときには高橋愛ちゃんに憧れていた」と語るのは、女子高生のたみっくさん(仮名・17歳)。10代ながら、ファン歴は13年にも及ぶ。

「愛ちゃんへの憧れは『プリキュアになりたい!』と思う気持ちと一緒なんです。プリキュアはかわいくて、かっこいい女のコの理想像。プリキュアも愛ちゃんも、女のコには女のコなりの戦い方があると教えてくれて、勇気を与えてくれるヒロインなんです」

 かつて、巫女は処女喪失とともに、その神通力を失った。だが、現代の“魔法少女”は恋愛や結婚ごときではパワーを失わない。むしろ、ますます強く輝くのだ。

<TEXT/有馬ゆえ、PHOTO/高田純造>




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