結婚式でおっさん達が「ズンドコ節」を熱唱…“夫の実家まかせ”はヤバい
結婚式は新郎新婦のためにあるものではない――。創業100年近くになる会社の跡取りと結婚した結子さん(仮名・26歳)は、自分たちの結婚式でつくづくそれを実感したといいます。
「もともと私は結婚式や披露宴をあまりしたくはない方で、彼にも、そう伝えていたのですが『うちみたいな家業がある家は、披露宴しないとその分だけ挨拶回りが大変になる』と聞いたので、しぶしぶ行う方向になりました」
とはいえ、あまり乗り気でない結婚式。結子さんは自分で決めることが面倒臭かったため、彼の義両親の要望をそのまま受け入れて準備を進めていたそうです。
「もう本当に何もしなかったんですよ。ドレスや着物も義母の言うがまま。引き出物も義父のチョイスをそのまま式場に伝える感じで。なんなら親孝行になるからいいんじゃない? くらいの軽い気持ちでしたね」
招待客の選定も、ほぼ義父母に任せており、結子さんがしたことといえば招待状の発注くらいだったとか。
「彼の実家の会社は地元密着型で、地域の人たちとの繋がりがとても強いと前々から聞いていました。なので、●●を呼ぶのに××を呼ばないわけには……という流れで招待客は300人以上! 私の親戚と友人たちは、合わせても30人に満たないほどでした」
しかも、まだ会社自体は彼の父親が現役のため、彼自身は顔すら見たことがないという間柄の招待客が大多数。乾杯の音頭からスピーチまで全て、彼も結子さんも知らない人たちで固められていました。
全員が「お2人を拝見するのは今日が初めてになりますが」と前口上するほどに……。
「途中から、『何のためにこんなことしてんのかな~』とボーっとしながら見てましたね。招待客の割合の関係で、私の友人からのスピーチは1人だけと決められたのですが、それだけが唯一の楽しみでした」
結子さんはスピーチは大学の同級生に頼んだそうです。そして短いスピーチの後に、その子が趣味で声楽をしているということだったので、当時流行っていた「愛をこめて花束を」を歌ってもらうようお願いをしていました。
しかし、これが思いもよらぬ大トラブルを起こすきっかけになってしまったのです。
完全に彼の実家がしきる結婚式
義父母が招待した客300人以上。知らない人だらけの結婚式
1
2