有吉もエール!? 議会でおっぱいをあげるママ議員が続々、日本ではありえない…
週末、筆者がいつものようにラジオを聞いていると、驚きの海外ニュースが耳に飛び込んで来ました。
「オーストラリアの連邦議会でラリッサ・ウォーターズさんが、授乳をしながら議案を提出し、賛否両論」
“連邦議会”と“授乳”という意外な取り合わせ! さらに意表をつかれたのは、そのラジオ番組が評論家・荻上チキの「Session22」ではなく、“ゲスナー”と自称するコアなリスナーが多い「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系列 7月2日放送回)だったことです。
上のニュースは、リスナーによる投稿メールの一部だったのですが、そのメールはさらに続きます。
「はぁ? 賛否両論になるわけねえだろ。否定しているヤツ、今からラリッサさんの演説聞いて心改めろよ。」として(※実際は演説ではなく「ニューヨーク・タイムズ紙」へのコメント)、彼女の言葉を引用しました。
「授乳は、女性たちが昔からしてきたもので、普通で自然なことです。そう考えると、今回の件が大きな話題となっていることに少し違和感を覚えます。正直に言うと、議場で授乳をすることがニュースにならないくらいに、もっと多くの若い女性議員が増えてほしいと思っています」
以上のリスナーメールを読み終えた有吉は、満足そうに笑いながら「あげるよ」と言って、このリスナーに番組ポイントを加点していました。
とはいえ、オーストラリアでも、議員が子連れで議会に参加できるようになったのは2016年からなのです。
去年に規定が改正されて、オーストラリア連邦議会では、子を持つ母親や父親が子供を連れて議場に入ることができるようになりました。それ以前は議場に子連れで入ることは禁止され、授乳中の議員は代理による投票を行っていました。
例えば、2003年時点では、オーストラリアの地方議会では、女性の州議員が生後11日の赤ちゃんに授乳するために、議場を立ち去るよう言われました。
2009年になっても、女性の上院議員は、2歳の娘が地元に帰ってしまう前に5分だけ一緒にいようとしましたが、オーストラリア連邦議会ではあくまでも“部外者”である子供を議場に連れて入ることができず、引き離され、娘は泣き叫ぶという事態が起こりました。
有吉も賛成!?日本でも今後「子連れ議員」進むか?
実際、彼女の授乳に対しての反応は、地元オーストラリアにおいて、好意的な意見だけでなく、「プライベートを仕事に持ち込むべきではない」といった反対の声もあるようです。 日本でも、金子恵美議員が子どもの保育園送迎に公用車を使用したことを問題とする記事が『週刊新潮』(6/29発売)に掲載されて議論が巻き起こっています。 保育園は職場のひとつである議員会館内にあり、総務省はルールの範囲内であると言っていますが、批判する向きもあるよう。一方のオーストラリアでは、もはや「授乳し“ながら”議案提出」。次元が違いますね。Today and everyday, I will stand up to hate. #IDAHOBIT pic.twitter.com/49n3DtfGYO
— Larissa Waters (@larissawaters) 2017年5月17日
オーストラリアでも去年から子連れ議会入場OKに
今回、史上初の授乳を行ったラリッサ・ウォーターズ議員は、昨年の規定改正に尽力した一人です。 彼女は、5月9日時点の初授乳の後「娘のアリアが連邦議会で授乳された初めての赤ちゃんになったことを誇りに思います。議会にはもっとたくさんの女性や親が必要です。」とTwitterに写真付きで投稿しました。やっと手に入れた権利だったのですね。So proud that my daughter Alia is the first baby to be breastfed in the federal Parliament! We need more #women & parents in Parli #auspol pic.twitter.com/w34nxWxG0y
— Larissa Waters (@larissawaters) 2017年5月9日
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